福田和也コレクション 1「本を読む、乱世を生きる」

福田和也/著

発売日:2021年3月

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巻の書名
本を読む、乱世を生きる
ページ数
824p
ISBN
978-4-584-13925-7
著者情報
福田 和也(フクダ カズヤ)
1960年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。同大学院修士課程修了。慶應義塾大学環境情報学部教授。93年『日本の家郷』で三島由紀夫賞、96年『甘美な人生』で平林たい子賞、2002年『地ひらく 石原莞爾と昭和の夢』で山本七平賞、06年『悪女の美食術』で講談社エッセイ賞を受賞

¥4,950 税込

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商品説明

著者の福田和也は平成元年に『奇妙な廃墟』で文壇デビューし、今年30周年を迎えました。保守論壇の“怪物評論家”は、文芸、政治経済、社会、サブカルに至るまでコトの本質を論じ、未来を予測した。世界と日本の混迷が深まる現在、「生きる糧」として「読書と人生」をテーマに名エッセイと評論を初選集。

●総頁予定数:800頁 ●装画:大竹伸朗 ●装幀:鈴木一誌

<依拠した初出の主な単行本は以下の通りです>
・『贅沢な読書』(光文社)・『南部の慰安』(文藝春秋)・『ろくでなしの歌』(メディアファクトリー)・『グロテスクな日本語』(洋泉社)・『現代文学』(文藝春秋)・『俺はあやまらない』(扶桑社)・『闘う書評』(新潮社)・『悪の読書術』(講談社)・『悪の対話術』(講談社)・『価値ある人生のために』(飛鳥新社)・『人を斬る覚悟はあるか』(講談社)・ 『人間の器』(新潮社)

社会、国、人間関係、自分の将来に
不安や絶望を感じている読者へーーー。
学び闘い抜く人間の「叡智」がここにある。

文藝評論家・福田和也の名エッセイ・批評を初選集!!
◆第一部「なぜ本を読むのか」
◆第二部「批評とは何か」
◆第三部「乱世を生きる」
総頁832頁の【完全保存版】

◎中瀬ゆかり氏(新潮社出版部部長)
「刃物のような批評眼、圧死するほどの知の埋蔵量。
彼の登場は文壇的“事件”であり、圧倒的“天才”かつ“天災”であった。
これほどの『知の怪物』に伴走できたことは編集者人生の誉れである。」

◆時代に屈しない感性と才覚をいかにして身に付けるか◆

本を読むのは、人生を作ること。
生きることを、世界を、さまざまな人々を、出来事を、風景を、しっかりと味わい、その意味と感触を把握し、刻み込むためには、最高の訓練だ。
本はただ味わいを作りだすだけではない。
読書は、時間を作りだす。(中略)
書物には時間は組み込まれていない。ただ、紙に印刷された文字があるだけだ。
書物の「上演時間」は、人によって千差万別である。
しかもそれは、まったく作品自体によっては決定されない。
ただ読者によって、つまりは読み、理解し、想起するという精神の働きだけによって決定される。
このことの恐ろしさ、面白さを理解できるだろうか。
(「本は、人生を作る」より)

人にたいする好奇心は、麗しい人類愛にくらべれば、遥かに俗っぽいものでしかありません。
けれども好奇心は、人間の悪徳や醜悪さに負けません。悪や醜さは好奇心にとっては、意気を阻喪(そそう)するものではなく、むしろ美味なものです。
好奇心は、人間にたいする絶望的な真実にも、耐えることが出来ます。それは美しくはないかもしませんが、人間という卑小で俗にまみれた存在を、最終的に肯定する力をもっているのです。
さらに云うならば、人間にたいする好奇心は、人間だけで成り立っている世間、世の中にたいする興味であり、そこで積極的に生きるための、大きな支えになるのです。
人にたいして好奇心をもつことは、本書のもっとも大きなテーマである、果敢に現世を生きることの、核になりうるのです。それは、生きること自体への興味を深めてくれます。
(「悪の対話術」より)

カバー装画◎大竹伸朗/装幀◎鈴木一誌

※お届け日が変更になりました
2月24日→3月4日

目次

まえがき

第一部 なぜ本を読むのか

第一章 ろくでなしの歌

本は、人生を作る

フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
獄舎で、強盗たちの間に四年暮らして、
ぼくはついに人間を
見分けることができたのです。
『白痴』

川端康成
銀平は自分が死にたいほどの、
また少女を殺したいほどの、
かなしみが胸にせまった。
『みずうみ』

オノレ・ド・バルザック
俺は二つだけ情熱をもって居る。
女と名誉だ。
『谷間の百合』

志賀直哉
「危いからよせ。もう帰れ!」
「赤ちゃんのお乳があるから……」
「よせ!」
『暗夜行路』

深沢七郎
私が呪った女体のちからは地獄の
業火だったのだ。
業、業、業。
そう知ったとき、私の怨念の火は去っていった。
『秘戯』

D・H・ロレンス
おめえがここから糞をしたり小便をしたり
するのがいいんだ。
糞も小便も出来ないような女に用はない
『完訳 チャタレイ夫人の恋人』

第二章 贅沢な読書

贅沢な読書とは?
ヘミングウェイ 幸福な時間  『移動祝祭日』
読みたくなる古典  咲き合う美の連鎖
『古事記』/『万葉集』/『伊勢物語』/松尾芭蕉『笈の小文』

第三章 悪の読書術

社交的な読書とは何か
何を読んだらいいかわからない症候群/たくさん読むのは面倒だ
本と「社交」すべし
村上春樹を社交的に語る法
『カフカ』で見せた力技/記号にならない厄介さ/自分をどう演出するか
ヴェルレーヌと三島由紀夫、宮本輝と沢木耕太郎
……作家の顔を考える
容貌の重要性/ヴェルレーヌの苦悩、三島の変貌/宮本輝と沢木耕太郎の違い
フェミ本の意外な効用
あなたにも偏見がある/上野千鶴子と小倉千加子の奮闘
斎藤美奈子を上手に利用する
自分を作る読書を
「鑑賞」に潜在するスノビズム/「自分がどう見られるか」を意識せよ
かけがえのない本を見つけるには
ほか

商品詳細

出版社名
ベストセラーズ
サイズ
20cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

注意事項

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