絵画の力学
発売日:2020年10月
- ページ数
- 407p
- ISBN
- 978-4-86385-422-2
- 著者情報
- 沢山 遼(サワヤマ リョウ)
1982年、岡山県生まれ。近現代美術/美術批評。武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了。2009年「レイバー・ワーク―カール・アンドレにおける制作の概念」で『美術手帖』第14回芸術評論募集第一席
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商品説明
美術作品は思想たりうる。そしてその思想は事物としての作品にこそ結実している。
事物としての作品の徹底した調査、精緻な分析が導き出すのは、別の思想の可能性である。
かつて現代美術と呼ばれた作品たちを、現代(その時代の拘束)から解放するために、著者は作品のいかなる細部も見逃さない。
いまだ考えるに値し、制作するに値する、さまざまな問題=主題群がそこにある。
それを教え、元気を与える、これが批評の本来あるべき姿だ。
この真摯な純度を見よ!
──────岡崎乾二郎
アンディ・ウォーホル、ジャクソン・ポロック、バーネット・ニューマン、カール・アンドレ、ロバート・モリス、香月泰男、福沢一郎、辰野登恵子、高松次郎、ゴードン・マッタ?クラーク、ロザリンド・クラウス、クレメント・グリーンバーグ、イサム・ノグチ──。
「美術手帖」芸術評論募集第一席を受賞した著者による堂々たる美術批評。単行本書き下ろしとして、イサム・ノグチ論「火星から見られる彫刻」を収録する。芸術の思考=批評はここから開始される。美術批評の新たな達成。
【序より】
芸術を経験することとは、振動する差異と諸力のただなかに巻き込まれることだ。芸術の思考=批評はそこから開始される。本書は、そのような、絡み合いせめぎ合う諸力の束としての芸術作品の分析を試みる。俎上に載せられるのは、絵画、彫刻、批評など、いずれも、近現代の芸術動向と深く関わる対象群だ。(……)
「ー」であると同時に「多」であるところの芸術、意志と方向をもつ芸術、客体化された一個の思考・思想としての芸術。作品を知覚すること、批評することの出発点に、こうした芸術の力学を置くことから、本書は始められる。
目次
序
I 絵画の思考
第1章 ジャクソン・ポロック──隣接性の原理
第2章 福沢一郎と場
第3章 限界経験と絵画の拘束──香月泰男のシベリア
第4章 差異と関係──ジョセフ・アルバースとブラック・マウンテン・カレッジの思想
第5章 ニューマンのパラドクス
第6章 ウォーホルと時間
第7章 辰野登恵子──グリッド/斜行/アクソノメトリー
II 事物経験の位相
第8章 繋辞なき反復──高松次郎の非‐命題
第9章 レイバー・ワーク──カール・アンドレにおける制作の概念
第10章 都市の否定的なものたち──ニューヨーク、東京、一九七二年
第11章 事物の退隠──ロバート・モリスの盲目性
第12章 火星から見られる彫刻
III テクストの力学
第13章 自然という戦略──宗教的力としての民藝
第14章 ポスト=メディウム・コンディションとは何か?
第15章 形象が歪む──アヴァンギャルドとキッチュ
参考文献
あとがき
商品詳細
- 出版社名
- 書肆侃侃房
- サイズ
- 22cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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