王朝和歌史の中の源氏物語
発売日:2020年9月
- ページ数
- 290p
- ISBN
- 978-4-7576-0965-5
- 著者情報
- 瓦井 裕子(カワライ ユウコ)
兵庫県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。就実大学人文科学部講師
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商品説明
和歌表現という新たな指標を用いることで、これまでの『源氏物語』享受史研究を塗り替えることを試みる。『源氏物語』の表現に着目し、表現の類同性と、表現摂取の方法について論じる。前半部は、作中の表現と同時代の和歌表現との比較を通し、その表現の背景を詳らかにしていく。後半部は、平安時代中期から後期にかけて、『源氏物語』の表現が和歌に摂取されていく過程・受容の諸相を、実証的な調査検討によって明らかにする。全編を通して、和歌と散文作品との接点を丁寧に紐解きながら、平安時代中期から鎌倉期にかけての文学的交叉を浮かびあがらせ、物語摂取の具体的様相を文学史に位置付けた意欲作。
『源氏物語』の表現に着目し、表現の類同性と、表現摂取の方法について論じる。前半部は、作中の表現と同時代の和歌表現との比較を通し、その表現の背景を詳らかにしていく。後半部は、平安時代中期から後期にかけて、『源氏物語』の表現が和歌に摂取されていく過程・受容の諸相を、実証的な調査検討によって詳らかにする。全編を通して、和歌と散文作品との接点を丁寧に紐解きながら、平安時代中期から鎌倉期にかけての文学的交叉を浮かびあがらせ、物語摂取の具体的様相を文学史に位置付ける。和歌表現という新たな指標を用い、これまでの『源氏物語』享受史研究を塗り替えることを試みる。
目次
はじめに
凡例
第一部 平安文学における類同表現とその解釈
第一章 『源氏物語』の菊と紅葉―一条朝前後の好尚と表現史―
一、二つの行幸における菊と紅葉
二、十世紀後半までの和歌における菊と紅葉
三、一条朝前後の女房の好尚
四、好尚の発露としての『源氏物語』
五、表現の共有と伝播
六、『源氏物語』を介して
七、和歌研究における物語/物語研究における和歌
第二章 『源氏物語』の〈風に吹かれる竹〉と同時代和歌
一、白詩引用の想定は妥当か
二、玉鬘物語における白詩引用
三、漢詩の中の〈風に吹かれる竹〉
四、和歌における〈風に吹かれる竹〉
五、『源氏物語』の前後
六、『源氏物語』における〈風に吹かれる竹〉
七、おわりに
第三章 六条御息所の弔問歌―さし置くという行為の意味するもの―
一、名を伏せた文
二、通説への疑問
三、六条御息所の「弔問」
四、名を伏せて文を送る行為―『源氏物語』以前―
五、名を伏せて文を送る行為―『源氏物語』成立当時―
六、六条御息所の文と五節君の文の解釈
七、彰子文化圏における新たな文脈
八、おわりに
第四章 『源氏物語』幻巻と月次屏風の世界
一、月次屏風という前提
二、仏名と月次屏風
三、正月の客人
四、年中行事の設定
五、屏風歌の歌ことば
六、幻巻の絵画性
七、月次屏風を再現する試み
第五章 大中臣家重代歌人の表現踏襲―家集を用いた歌の学習と詠歌―
一、歌の家
二、和歌における表現踏襲
三、和歌学習と累代の家集
四、累代の家集への意識
五、一族間における表現踏襲
六、子孫たちに広がる表現踏襲と和歌学習
七、おわりに
第六章 『源氏物語』季節矛盾の再検討
一、冬に詠まれる「秋の暮」
二、季節を提示する方法
三、枠組みとしての季節
四、夕顔巻の季節矛盾
五、葵巻の季節矛盾
六、おわりに
第二部 平安時代和歌から見る『源氏物語』受容の黎明
第一章 藤原妍子周辺女房の哀傷歌と『源氏物語』
一、?子周辺と『源氏物語』
二、『栄花物語』 ほか
商品詳細
- シリーズ名
- 研究叢書 527
- 出版社名
- 和泉書院
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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