地道に取り組むイノベーション 人類学者と制度経済学者がみた現場
発売日:2020年10月
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商品説明
なぜ私たちはイノベーションにまで効率を求めてしまうのだろう?
今日のイノベーションの現場を、立場や専門の異なる著者3名がエスノグラフィックに記述し、対話的に思索した野心的著作
●著者紹介
北川亘太(きたがわ こうた)
1986年生まれ。関西大学経済学部准教授,博士(経済学)。国家公務員として二年間働いた後,京都大学大学院経済学研究科博士課程に入学し,制度経済学の理論や調査方法を研究する。それと並行して,学んだ調査方法を自分なりに応用しながらドイツ労働組合やコンサルティング・チーム(UCI Lab.)の現地調査を実施し,現場での出来事を,制度経済学が提示するマクロ経済の趨勢と関連づけて解釈する研究を続けてきた。
比嘉夏子(ひが なつこ)
1979年生まれ。北陸先端科学技術大学院大学知識科学系助教,博士(人間・環境学)。学部時代から文化人類学を学び,オセアニア島嶼社会の経済実践や日常的相互行為について継続的なフィールドワークを行う。並行して企業等の各種リサーチや共同研究にも携わり,人類学的な調査手法と認識のプロセスを多様な現場に取り込むことで,よりきめ細かな他者理解の方法を模索し,多くの人々に拓かれた社会の実現を実践的に目指す。
渡辺隆史(わたなべ たかし)
1977年生まれ。UCI Lab.所長,経営修士(専門職)。学部で国際関係学を専攻し学際的なものの見方を学ぶ。株式会社ヤラカス舘(現 株式会社 YRK and)へ入社し,消費財のプロモーション企画や調査を手掛ける。また社会人学生として立命館大学大学院経営管理研究科経営管理専攻(専門職大学院)で得た研究的な思考態度は現在にも大きな影響を与えている。UCI Lab.設立後は,ユーザーの生活と企業の技術,ビジネスと学術的知見といった相反しがちな事柄を対話的に統合していくような実践を追求している。
UCI Lab.(ゆーしーあい らぼ)とは
「イノベーション・エージェント」として,クライアントであるメーカー等事業会社の新商品/サービス開発の支援を行う専門組織。案件ごとに個別設計されるプロジェクトを通じて,調査からコンセプト創造や市場戦略構築までを一貫して担う。クライアントは化粧品から素材メーカーまで幅広く,研究開発や新事業開発部門が多い。主に質的調査やUX(ユーザー体験)デザインを強みとし,多様な学術研究者や専門家との協働にも取り組んでいる。現在,ラボの構成員は4名。株式会社YRK and(当時社名は株式会社ヤラカス舘)の社内起業として2012年に立ち上げられ,現在は社内カンパニーになっている。
目次
序 章 北川亘太・渡辺隆史・比嘉夏子
1 本書の執筆経緯とねらい
2 フィールドとしてのイノベーションの現場
3 イノベーション業界の形成を理解する補助線としての「デザイン」
4 イノベーションとデザインにおけるUCI Lab.
5 各部の視点の特徴
第1部 イノベーションに隠された現場の格闘 渡辺隆史
はじめに
01 UCI Lab.について
1 UCI Lab.という組織
2 「UCI型プロジェクト」について
3 「UCI型プロジェクト」四つのプロセスについて
4 UCI Lab.の特徴
5 実際のプロジェクトの現場での「格闘」
02 プロジェクトの入り口の格闘:「総合的」とはどういうことか
1 背景:プロジェクトA「あるデバイスの中国市場向け企画」の概要
2 エピソード:情報が足りない時にどう判断するか
3 考察:プロジェクトの入り口で「総合的」であることの意義
4 まとめ:総合性を担保するために何が求められるか
03 「わかる」ための格闘:「統合分析」で起きていること
1 背景:プロジェクトB「都心の働くママ向けの新商品開発」の概要
2 エピソード:客観的な事実から解釈しストーリーを描いていく
3 考察:「統合分析」における創造性と方法論の限界
4 まとめ:主観性を通過するというプロセスの説明し難さ
04 アイデア創造の格闘:「身体性」を伴う具体化の意味
1 背景:プロジェクトC「ある空間における新ソリューション開発」の概要
2 エピソード:アイデアの断片が商品のコンセプトに変身する瞬間
3 考察:どこまでがアイデア創造プロセスか
4 まとめ:アイデアは身体と時間を通過してコンセプトになる
05 商品化に向けた格闘:発売されるまで「一貫性」をいかに担保するか
1 背景:プロジェクトD「女性向け新商品コンセプト開発」とその後の概要
2 エピソード:対話の繰り返しによってコンセプトが「良い商品」になる
3 考察その1:イノベーションを実現するための「 ほか
商品詳細
- 出版社名
- ナカニシヤ出版
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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