人生のレシピ 哲学の扉の向こう
発売日:2020年10月
- ページ数
- 197p
- ISBN
- 978-4-00-061429-0
- 著者情報
- 神崎 繁(カンザキ シゲル)
1952年、兵庫県姫路市に生まれる。76年、東北大学文学部哲学科卒業。81年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。86年、東北大学教育学部助教授。87年、東京都立大学人文学部助教授。88年7月より、イギリス、ケンブリッジ大学にて在外研究(〜89年12月)。2001年、東京都立大学人文学部教授。その後、首都大学東京都市教養学部教授、専修大学文学部教授を務めた。2016年10月20日逝去
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商品説明
哲学者の仕事の一つは「考えること」である。一人で?そう、自分の頭で。疑問に思ったら、あれこれとことん調べながら、あれとこれとを繋いだり、重ねたり、比較したりして考える。―と同時に著者は、いつもプラトンやアリストテレスと一緒に、ときにヴィトゲンシュタインやフーコーとともに考えつづけた。残されたエッセイを読めば、今度はわたしたちが著者と一緒に考えることができる。やわらかな知性がひらく、哲学の扉の向こう。
少年はある日、東京大学の卒業式の模様を新聞で読んだ。いわく太った豚よりも痩せたソクラテスであれ。え、ソクラテスって太ってなかった? 長じて哲学の専門家となってもこの問いに答えるのは難しいというが……。あれこれと調べて、繋いだり重ねたりしながら考えていくのが哲学者の流儀。知的ユーモア溢れる人生の処方箋がぼんやりと見えてくる。
目次
人生のレシピ
ソクラテスは太っていたか?/ピタゴラスは豆嫌いのベジタリアン?/昔「隠棲」今「引きこもり」/人間は考える足?/星になった神々/海は「葡萄酒色」/女の領域・男の領域/笑う哲学者と泣く哲学者/プラトン流飲酒教育/古代ギリシャの夢占い/風の教え/一日のなかにも人生の春秋がある/メタボとメタボリック/聴く力/川の流れ、命のリレー/エコロジーとエコノミー/オリンピックと休戦協定/医の神々への誓い/葡萄と山羊と悲劇/かたちと色/市民と合唱/知識と贈与/対話の作法/哲学の役割
古代を読み解く
未来の発見者たち
エウリピデス/ヘロドトス/オウィディウス/プラトン/プルタルコス/アリストテレス/エピクテートス/ルクレティウス/ソクラテス
ドラーマとパトス??悲劇と哲学との関わりをめぐって
I 「ドラーマ」と悲劇の起源
避けられない災悪/道徳的運/受難としての〈ドラーマ〉
II 古典期における悲劇と哲学
英雄は泣く/弁論家・プリアモス/ソクラテスは泣かない/悲劇批判/悲劇と弁論術/悲劇の定義/「他人の災悪を自らのことと感じる」
III ヘレニズム・ローマ期における悲劇と哲学
演劇の比喩/エピクテートスにおける演劇の比喩と仮定法/伝ロンギノス『崇高論』/「自らの災悪を他人のことと感じる」/二つの『メデア』/ニーチェのストア主義
私の「欄外書き込み(マルギナリア)」から??ホッブズの『メデア』
トゥキュディデス『戦史』の英訳/エウリピデスの『メデア』の二つの解釈/理性と感情の「葛藤」から「振動」へ/ホッブズとセネカの『メデア』
言葉と表象
カルヴィーノの講義録/二つのphantasia/「眼前髣髴」/言葉とイメージ/「隣接対照的再記述(paradiastolic redescription)」/「美しい国」の修辞学
思考のためのレシピ
「思考」を翻訳することは可能か???訳語としての「幸福」をめぐって
I 「幸福」という語の比較的新しい成立
II eudaimoniaの語義変革
III 活動としての「幸福」から、心の状態としての「幸福」へ<
商品詳細
- 出版社名
- 岩波書店
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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