プルーストとの饗宴
発売日:2020年9月
- ページ数
- 469p 図版16p
- ISBN
- 978-4-8010-0515-0
- 著者情報
- 中野 知律(ナカノ チズ)
1959年、愛媛県に生まれる。東京大学教養学部卒。同大学大学院人文科学研究科仏語仏文学博士課程満期退学。パリ第四大学博士(文学)。現在、一橋大学大学院社会学研究科教授。専攻、フランス文学
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商品説明
記憶と結びついたマドレーヌ菓子、芸術創造のごときブッフ・モード、舌平目の変身譚、アスパラガスの官能性…さまざまな材料を時をかけて風味豊かにまとめあげられた『失われた時を求めて』において、「文学」と「料理」はいかなる位置をとりうるのか?食をめぐる文化史を踏まえ、世紀末に溢れた美食言説に逆らす作家の小説美学が託されたテクストを味読していく、プルーストをめぐる美味しい文学論。
プルーストをめぐる美味しい文学論。 記憶と結びついたマドレーヌ菓子,芸術創造のごときブッフ・モード,舌平目の変身譚,アスパラガスの官能性……さまざまな材料を時をかけて風味豊かにまとめあげられた『失われた時を求めて』において,「文学」と「料理」はいかなる位置をとりうるのか? 食をめぐる文化史を踏まえ,世紀末に溢れた美食言説に逆らう作家の小説美学が託されたテクストを味読していく,壮大な饗宴への誘い。
プルーストと美食――その関係が常に自明視され,おびただしい解釈と伝説が積み上げられてきたこの主題に、新たな角度から踏み込むことはできるのか。本書はその答えを模索しようとしたものである。(…)今此処に対して働くべき感覚は現在時に縛られることなく,また,欲望は物への執着から解放されて,記憶と想像力が織りなす夢想のなかに広がっていく。それをすべて余さず言葉に結晶化させた饗宴に,プルーストは私たちを招き入れてくれるのである。「あとがき」より
目次
『失われた時を求めて』をめぐる美食の神話と伝説 プルースト的食卓―ドンシエールにて
第1部 饗宴の仕度―プルーストの裏台所(美食の語彙―負の記憶との闘い
美食と文学のマリアージュ?―一九世紀の美食言説に逆らって
美食、社交、文学
「文学的」食卓の誘惑
美食vs.宗教vs.社会vs.芸術―「文学」の位置は…」)
第2部 プルーストとの饗宴(レオニー叔母の部屋―ジャム壺の微睡、林檎パイの火照り
菩提樹の記憶―ハーブティーの香り
喋り出すマドレーヌ―聖女の誘惑
日曜日の食卓―祝別されたパンをとりまく料理の歳時記
土曜日の食卓―〓聖の仔牛料理
台所裏の惨劇―若鶏の怨み、アスパラガスの懲らしめ
外交官との晩餐―ブッフ・モードの勝利
余所の食卓―ユイスマンスの「ブッフ・ア・ラ・モード」と「ポトフ」
ジルベルトのお茶―そびえ立つチョコレートケーキ
バルベックの海の幸―舌平目の変身譚
料理と名‐名―薔薇と梨
ゲルマンと邸の食卓―青鵐とシャトー・ディケムの高貴なマリアージュ
ヴェルデュラン邸の食卓―「日本風サラダ」の怪
パリの物売りの声――淫らな魚貝、艶めかしい野菜
氷菓と熱い欲望――世界を舐めとる)
商品詳細
- 出版社名
- 水声社
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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