その場に居合わせる思考 言語と道徳をめぐるアドルノ
発売日:2020年9月
- ページ数
- 388,18p
- ISBN
- 978-4-588-15110-1
- 著者情報
- 守 博紀(モリ ヒロノリ)
一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了。博士(学術)。現在、高崎経済大学非常勤講師、一橋大学大学院言語社会研究科博士研究員。哲学・倫理学
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商品説明
われわれの規範的探究は、意のままにならない対象とのもつれた関係のなかではじめて達成される。その場に居合わせ、対象の来歴を辿ることからのみ生まれる豊かな哲学の経験。
われわれの規範的探究は、意のままにならない対象とのもつれた関係のなかでこそ、はじめて達成される。われわれはよりよい思考や道徳的行為を、われわれ一人ひとりの価値判断に基づいて始めることはできないのである。アドルノの哲学的テキストと講義録、エッセイ、音楽論を自在に行き来しつつ、対象と関わり、その場に居合わせることでしか生まれえない豊かな哲学の経験を提示する。
目次
序 論
第一節 問題
第二節 論点
第三節 方針
第四節 構成
第一章 概念
序 問題設定──概念把握することの規範的側面を再構成する
一・〇・一 概念道具説に対するアドルノの両義的態度
一・〇・二 概念的思考の規範的探究に向けた問題設定
第一節 アドルノの概念論理解のための予備的議論──問題の共有と媒介概念の含意
一・一・一 概念をめぐるアドルノの問題設定の共有
一・一・二 媒介概念の含意
第二節 概念のあり方の向きを変える──概念理解の実質的アプローチ
一・二・一 概念と非概念的なものの関係
一・二・二 概念理解の実質的アプローチ
一・二・三 概念理解の両義性
一・二・四 概念物神崇拝批判
一・二・五 概念の実質的理解の再帰的性格
第三節 音楽形式論を言語哲学的に読解する
一・三・一 音楽上の概念の歴史的連関
一・三・二 実質的に理解された概念による作品理解──ヴェーベルン解釈を例にして
一・三・三 音楽作品を「概念把握する」
第四節 対象に密着する思考
一・四・一 対象の側からの要請としての規範性
一・四・二 現状肯定的態度の拒絶
一・四・三 個別的なものの内在的普遍性
一・四・四 概念能力と感受性の同時的発揮としての概念把握
第二章 叙述
序 問題設定──哲学をカプセルに包むことなく言語論的アイディアを展開する
第一節 デカルト的方法論批判から弁証法的思考へ
二・一・一 アドルノの修辞的な読解姿勢
二・一・二 四規則の導入部──「決心」
二・一・三 第一規則(明晰判明)──「速断を避けて」
二・一・四 第二規則(分析)──きめ細かいものへの憎悪
二・一・五 第三規則(総合)──「私は前提する」
二・一・六 第四規則(枚挙)──認識の物象化
第二節 弁証法的思考のモデルとしての音楽分析論
商品詳細
- 出版社名
- 法政大学出版局
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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