基礎材料科学

  • 基礎材料科学
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ページ数
188p
ISBN
978-4-339-06652-4
著者情報
伊藤 公久(イトウ キミヒサ)
1978年東京大学工学部金属工学科卒業。1980年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了(金属工学専攻)。1983年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(金属工学専攻)、工学博士。1983年〜91年東北大学助手。1986年〜88年カーネギーメロン大学博士研究員。1991年早稲田大学助教授。1996年早稲田大学教授

平田 秋彦(ヒラタ アキヒコ)
1998年早稲田大学理工学部材料工学科卒業。2000年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了(材料工学専攻)。2003年早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了(材料工学専攻)、博士(工学)。大阪大学助手。2007年大阪大学助教。2009年東北大学助教。2012年東北大学准教授。2018年早稲田大学教授

山本 知之(ヤマモト トモユキ)
1993年早稲田大学理工学部材料工学科卒業。1995年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了(材料工学専攻)。1998年早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了(材料工学専攻)、博士(工学)。1997年早稲田大学助手。1999年理化学研究所研究員。2002年京都大学研究員。2005年早稲田大学助教授。2007年早稲田大学准教授。2010年早稲田大学教授

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商品説明

本書では,材料科学を「マルチスケールにわたる物質の階層性を理解し,その特性を人々の生活に役立つもの(材料)に反映する学問」と定義し,原子サイズから宇宙のスケールまでの広い範囲にわたる物質の性質を理解するために,以下の5章構成とした。

材料の諸性質を理解するうえで,材料内部での構成原子の配列を知ることは重要である。多くの材料は原子が周期配列した結晶であり,結晶学による分類が可能であるが,一方で,周期性を持たない非晶質や結晶とは異なる秩序を持つ準結晶のような比較的新しい材料も存在する。第1章「物質の構造」では,これらの構造に関する記述法や測定法に関して概説する。
第2章「材料熱力学」では,材料のような多数粒子の集合体の巨視的な性質を,熱力学を用いることによって,個々の粒子の運動を記述することなく,少数の変数によって記述する方法を解説する。
第3章「平衡状態図と相転移」では,物質が安定に存在する領域に関する情報を視覚的に得るための方法として,状態図について解説する。状態図は材料科学において,海図のような役割を果たしてくれるので,その読み方を身に付けることで,実際の材料を扱う際の強力なツールを手に入れることができる。
第4章「拡散現象」では, 拡散現象を記述する方程式を紹介し,特に固体内拡散についての基礎理論について解説する。
最後に,電気伝導,光の吸収や放出,磁性,機械的強度などの種々の材料の性質を考える際に,その材料を構成する原子間の結合様式を考えることが有効なことがある。第5章「材料電子論」では,そのような視点に立って,原子間の結合をつかさどる電子の振る舞いの記述法である量子力学について概説し,量子力学をもとにした材料物性の考え方について説明する。

各章の最後には章末問題を設け,その略解を巻末に,詳解をコロナ社のWebページに掲載した。本書の内容の理解と,実際の材料への応用方法の習得に活用していただきたい。

目次

1.物質の構造
1.1 結晶構造
 1.1.1 結晶の周期的構造
 1.1.2 結晶点群
 1.1.3 ブラベー格子と晶系
 1.1.4 空間群
 1.1.5 代表的な結晶構造
1.2 回折結晶学
 1.2.1 結晶構造の観測
 1.2.2 実格子と逆格子
 1.2.3 空間格子からの回折
 1.2.4 単位胞中の原子配列からの回折
 1.2.5 結晶の大きさの効果
1.3 材料組織と格子欠陥
 1.3.1 結晶材料の組織
 1.3.2 点欠陥
 1.3.3 線欠陥
 1.3.4 面欠陥
1.4 非結晶と準結晶
 1.4.1 構造の乱れと非晶質
 1.4.2 非晶質からの回折
 1.4.3 非晶質の局所構造
 1.4.4 準結晶
章末問題
引用・参考文献

2.材料熱力学
2.1 熱力学の諸法則
 2.1.1 系と熱平衡状態
 2.1.2 熱力学第0法則と温度の存在定理
 2.1.3 状態方程式
 2.1.4 熱力学第1法則
 2.1.5 エンタルピーと比熱
 2.1.6 膨張と圧縮
 2.1.7 熱力学第2法則
 2.1.8 カルノーサイクルと熱力学温度
 2.1.9 クラウジウスの不等式
 2.1.10 エントロピーとその性質
 2.1.11 熱力学第3法則
 2.1.12 統計力学的エントロピー
2.2 熱力学関数
 2.2.1 エンタルピー・エントロピーの計算
 2.2.2 ヘルムホルツエネルギーとギブスエネルギー
 2.2.3 自発的変化の方向と熱力学的安定性
 2.2.4 ルジャンドル変換
 2.2.5 部分モル量
 2.2.6 化学ポテンシャル
 2.2.7 物質の移動と化学ポテンシャル
2.3 溶液・固溶体の熱力学
 2.3.1 気体の化学ポテンシャルとフガシティー
 2.3.2 活量
 2.3.3 溶液・固溶体の化学ポテンシャル
 2.3.4 ラウールの法則とヘンリーの法則
 2.3.5 理想溶液と正則溶液
 2.3.6 実 ほか

商品詳細

出版社名
コロナ社
サイズ
21cm
フォーマット
単行本

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