帝国陸海軍の戦後史 その解体・再編と旧軍エリート
発売日:2020年9月
- ページ数
- 272p
- ISBN
- 978-4-7985-0292-2
- 著者情報
- 山縣 大樹(ヤマガタ タイジュ)
1988年、福岡市生まれ。2019年3月、九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程修了。福岡共同公文書館総務企画班相談員、九州大学大学院比較社会文化研究院特別研究者等を経て、現在、独立行政法人国立公文書館非常勤職員(統括公文書専門官付公文書専門員)。博士(比較社会文化、九州大学)。専門分野:戦後日本政治史
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商品説明
旧軍エリートvs日本政府・GHQの、復員、恩給そして再軍備をめぐる闘争。日本の敗戦後も、帝国陸海軍の上層部はその勢力や影響力の維持を占領下の政治情勢の中で巧みに図っていく。豊富な一次史料と最新の研究成果を用いて、占領史・戦後史研究に新地平を拓く。
近代日本のなかで主要な政治勢力の一翼を担った帝国陸海軍は、太平洋戦争の敗戦とともに「解体」を余儀なくされ、政治・社会の表舞台から姿を消した。しかし、このことは旧軍の政治的・社会的な一掃を意味せず、対日占領を挟む戦後史のなかで、一部の組織や制度は「再編」されて存続した。こうした過程を〈帝国陸海軍の戦後史〉としてとらえた場合、旧軍エリート(概ね終戦時に佐官級以上であった職業軍人)の政治的な言動は、どのように位置付けることができるのであろうか。
本書では、かかる問いに対して、三つの視点――1GHQの対日占領を下支えした復員組織職員の動向と役割の解明(第一章・第二章)、2「経済的非武装化」としての軍人恩給廃止の衝撃とその反動(第三章・第四章)、3対日再軍備過程における旧軍エリートの認識・活動とその影響(第五章)――から考察を進めていく。復員・恩給・再軍備をめぐる旧軍エリートの動向を通じて、アクターとしての特質や、彼らの行動を支えた構造的な背景や要因、さらには政策への影響等も含めて、その実態を広く解明する。こうした試みは、占領史・戦後史研究で等閑視されてきた、旧軍エリートの「政治性」を浮き彫りにする契機となろう。
目次
凡 例
序 章 課題と視角
一 問題の所在 5
二 占領史・戦後史研究のなかの帝国陸海軍
三 本書の課題と視角
(1) 再軍備 (2) 復員 (3) 恩給
四 本書の構成
第一章 敗戦と武装解除
はじめに
一 終戦と帝国陸海軍
二 旧陸軍と内地復員
三 旧海軍の艦艇処分
四 復員業務をめぐる復員組織職員の本分
おわりに
第二章 復員組織職員の職務と役割
――第二復員省における公職留任の実態――
はじめに
一 二復職員の基本的性格
二 二復職員の公職留任をめぐるGHQ等の認識
三 占領期における公職留任の深層
四 一九五〇年代以降における二復幹部の役割変化
おわりに
第三章 軍人恩給の復活過程
――「経済的非武装化」をめぐる衝撃と諸相――
はじめに
一 敗戦後の軍人恩給停止
二 対日占領下における軍事援護の周辺
三 「画期」としての軍人恩給復活
おわりに
第四章 「反動」と旧軍人特権回復
――軍人恩給在職年数加算制度復活を事例として――
はじめに
一 加算制の廃止と先送りの論理
二 軍恩全連の組織的性格と運動方法
三 加算制復活をめぐる軍恩全連の活動方針
四 自民党との連携と加算制の一部復活
おわりに
商品詳細
- 出版社名
- 九州大学出版会
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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