戦後日本流通業のイノベーター ファミリービジネスの業種転換事例
発売日:2020年8月
- ページ数
- 196p
- ISBN
- 978-4-88325-699-0
- 著者情報
- 上野 善久(ウエノ ヨシヒサ)
1961年東京生まれ。東京大学経済学部卒業。英国経営学修士。三菱総合研究所、ボストンコンサルティンググループを経て、近江系東京商人の家業を継承。株式会社布屋本店代表取締役
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商品説明
独立心旺盛な久一郎は、23歳で単身上京。関東大震災や東京大空襲での店舗全焼の災難にもめげず、酒販業として、戦後日本の流通業において革新的な取引構造を発案・実行した。さらに食糧難な時代、大都会のターミナル周辺での外食産業の嚆矢でもあった。イノベーター上野久一郎の足跡から見るファミリービジネスの実像。
近江の北部、江戸時代から続く醸造業家に生まれた上野久一郎は、大正6年単身上京し酒販業を始める。革新的で時代の流れを敏感に察知しつつ次第に深い人間関係を築いていき、戦後日本の流通業において様々な革新的な取り組みを展開する。それは今でいうFCやSPAの形態を取ってはいるが、どこかで学んだものではなく、自らの事業展開の中から生み出されてきたものであろうと著者は分析する。
布屋本店の創業者で上野家の中興の祖といえる上野久一郎は著者が2歳の時に逝去した。そこで33歳で跡を継いだ著者の父善章からの聞き取り、郷里での古文書調査によって祖先の歴史を確認後、自らの知見で、久一郎の足跡を分析する。
家業を引き継いだ著者は久一郎とは異なるファミリービジネスの展開を行っているのだが、今回はそのことには触れず、上京後、酒問屋が揃う新川で先駆的な事業を大都会のターミナル駅周辺を中心に天日展開をおこなった痛快な祖父の足跡をたどりつつ、戦後外食産業の嚆矢にも目を向ける。近世の上場業の実態や戦後酒販業の実情の詳述も楽しい。
目次
はじめに――問題意識と対象領域
1.戦後日本の流通業における業態創造
2.サプライヤー起点の「顧客の販売革新」
―― 流通業・外食産業における近代経営システムの先駆事例
3. 上野久太郎家の沿革
4.イノベーターの東京進出
5.産業エコシステム理論からの評価
6. 事業継承と新たな経営理念の確立
7.ファミリービジネスの事業継承とイノベーション
8.泰斗短評
(1)江戸時代における江州川道村酒造家の推移と上野久太郎家 郷土史家 宮川弘久
(2)布屋本店 上野家文書の研究意義 静岡文化芸術大学准教授 曽根秀一
(3)上野久太郎家住宅の構造と意匠 建築家・一級建築士 河辺哲雄
(4)久太郎家お内仏の意匠と作風 郷土史家 宮川弘久
商品詳細
- 出版社名
- サンライズ出版
- サイズ
- 19cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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