「重複」の文法的研究
発売日:2020年8月
- ページ数
- 150p
- ISBN
- 978-4-8234-1018-5
- 著者情報
- 程 莉(テイ リ)
1988年生まれ。中国湖南省出身。中国・武漢大学日本語学科講師。2016年神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程修了、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員、武漢大学ポスドクなどを経て、2019年7月より現職
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商品説明
表現の重複は、「量の公理違反」という語用論の問題でしかないのだろうか? 実際には、重複表現は言語の至るところに遍在しており、その自然さは、言語によって、また構文によって異なる。「冗長性」として忌避される重複だけでなく、許容される重複、好まれる重複、果ては「一致」「呼応」「同族目的語」「係り結び」の名のもとに文法システムに取り込まれて必須のものとなる重複まで、さまざまなものがある。本書は、現代日本語と現代中国語における重複表現の自然さを、文法の観点から記述分析し、重複と文法の関係を明らかにした。
目次
I 序論
第1章 はじめに
1. この本の問題意識と目的
2. この本の考察対象
3. この本の研究方法とデータ
4. この本の構成
第2章 前提
1. この本の立場
2. 重複と関係する先行研究
2.1 牧野(1980)
2.2 野田(2007)
2.3 この本の「重複」との関係
2.4 この本で扱う「重複」の特徴
II 異なる構造における重複
第3章 「項-述語」構造における重複
1. 問題の提起
2. 考察対象
2.1 V の重複とNの重複
2.2 V の重複における疑似的な重複
3. 一般的な規則
3.1 射程
3.2 V の重複
3.2.1 原則:V の重複と語の不透明性
3.2.2 V の重複と主要部の位置、語彙化
3.2.3 「結果目的語」との関わり
3.3 Nの重複と語の不透明性
3.4 本節のまとめ
4. 補足的な規則
4.1 先行研究
4.1.1 仁田(1980)・島村(1985)・小林(2004)
4.1.2 張(2010)
4.1.3 先行研究との相違点・類似点
4.2 前提
4.3 VtN が他動詞の場合
4.3.1 VtN の「N」と関係づけられる項
4.3.2 飽和名詞と非飽和名詞
4.3.3 関心を持つ側面
4.4 VtN が自動詞の場合
4.4.1 「動詞句のタイプ」による説明
4.4.2 「動作主性」と「意志性」による説明
4.5 本節のまとめ
5. まとめ
第4章 「主題-題述」構造における重複
1. 問題の提起
2. 考察対象
3. 「意味論」と「統語論」の関与
3.1 修飾要素がない場合の名詞重複
3.2 修飾要素の重複
3.3 被修飾要素の重複
3.3.1 措定文における被修飾要素の重複
3.3.2 指定文における被修飾要素の重複
3.4 「修飾要素+被修飾要素」の重複
3.5 本節のまとめ
4. 「語彙論」の関与
4.1 合成語の重複と単純語の重複
4.2 複合語の
商品詳細
- シリーズ名
- ひつじ研究叢書 言語編第171巻
- 出版社名
- ひつじ書房
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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