拡張現実的 (Bros.books)

川田十夢/著

発売日:2020年3月

  • 拡張現実的 (Bros.books)
  • 拡張現実的 (Bros.books)
  • 拡張現実的 (Bros.books)
  • 拡張現実的 (Bros.books)
  • 拡張現実的 (Bros.books)
  • 拡張現実的 (Bros.books)
  • 拡張現実的 (Bros.books)
  • 拡張現実的 (Bros.books)
  • 拡張現実的 (Bros.books)
  • 拡張現実的 (Bros.books)
  • 拡張現実的 (Bros.books)
  • 拡張現実的 (Bros.books)
ページ数
271p
ISBN
978-4-06-519386-0
著者情報
川田 十夢(カワダ トム)
1976年、熊本県生まれ。10年間のミシンメーカー勤務で特許開発に従事したあと、やまだかつてない開発ユニットAR三兄弟の長男として活動

¥1,650 税込

7 nanacoポイント

7 セブンマイル

セブン-イレブン受取り(送料無料)

発送目安

発売日(発売日以降は当日)~2日で発送

宅配(送料¥550税込)

発送目安

発売日(発売日以降は当日)~2日で発送

交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。

商品説明

現実的ではないけど、拡張現実的ではある。


2011年4月-2020年2月まで、雑誌「TV Bros.」でおよそ10年間にわたって連載されたコラム初の単行本化。
さらに、フイナムとクイックジャパンウェブに書き下ろした原稿も収録。

通りすがりの天才・川田十夢が、言葉と文体によって事象の拡張を試みた文学的スケッチ。創作のアイデア、未来への提言、過去のサンプリング、現在芸術論、クールな時評からハートウォームなエッセイまで、膨大な思索が濃縮して綴られた高密度テクストの集大成。

<はじめに>

時間と速度を掛けると距離が出せる。算数の時間に習った不思議な公式。半分は正しいが、半分はまだ疑っている。楽しい時間はあっという間に過ぎてゆく。この説明責任を、あの不思議な公式は、まだ十分に果たしていない。例えば国を左右するような重要な決定を好き嫌いだけで選ぶ。この閣議決定はきっと国民の反感を買う。だけど実際問題、人間の好き嫌いほど合理的で緻密なセンサーはない。人類の歴史は、あいつ嫌い。死ねばいいのに。あの人のためなら死ねる。わたしの推しを軽んじるなんて酷い。末代まで呪ってやる。この繰り返しに他ならない。好き嫌いでいうと、ビューンって感覚が好き。理屈っぽいのは嫌い。考え尽くした人間特有の明るさが好き、あんまり考えていない人間の暗さが嫌い。怒ってないと言いながら本当は怒っている人は苦手。わたし怒ってます、顔には出さず言葉に出して静かに怒る人が好き。ゲラゲラ笑う人が好き、うふふと笑う人も好き。笑う人全般好きだけど、人を馬鹿にした笑いは嫌い。言葉には顔がある。表情を持つことも、無表情に徹することもできる。言葉に出すということは、現実とは別の時計を持つということ。空に投げた言葉は温度を失う。土に埋めた言葉は光を失う。出力された言葉はインクが乗った順番で古くなる。摩耗し、退色し、朽ち果てる。言葉には言葉の宿命がある。パジャマを着たまま街へ出ると、夢みたいになる。すーっと人間が離れてゆく。存在に疑問符が打たれる。命が揺れるとき、夢は鮮明にシフトする。この本は、現実的ではないというだけの理由で俎上に載せられてこなかった森羅万象を扱っている。上から目線というよりは火の鳥目線、地球の歩き方というよりは地球の吸い方。この本のタイトルは拡張現実的、いきなり本題から入りました。

現実的ではないけど、拡張現実的ではある。


2011年4月-2020年2月まで、雑誌「TV Bros.」でおよそ10年間にわたって連載されたコラム初の単行本化。
さらに、フイナムとクイックジャパンウェブに書き下ろした原稿も収録。

通りすがりの天才・川田十夢が、言葉と文体によって事象の拡張を試みた文学的スケッチ。創作のアイデア、未来への提言、過去のサンプリング、現在芸術論、クールな時評からハートウォームなエッセイまで、膨大な思索が濃縮して綴られた高密度テクストの集大成。

<はじめに>

 時間と速度を掛けると距離が出せる。算数の時間に習った不思議な公式。半分は正しいが、半分はまだ疑っている。楽しい時間はあっという間に過ぎてゆく。この説明責任を、あの不思議な公式は、まだ十分に果たしていない。例えば国を左右するような重要な決定を好き嫌いだけで選ぶ。この閣議決定はきっと国民の反感を買う。だけど実際問題、人間の好き嫌いほど合理的で緻密なセンサーはない。人類の歴史は、あいつ嫌い。死ねばいいのに。あの人のためなら死ねる。わたしの推しを軽んじるなんて酷い。末代まで呪ってやる。この繰り返しに他ならない。好き嫌いでいうと、ビューンって感覚が好き。理屈っぽいのは嫌い。考え尽くした人間特有の明るさが好き、あんまり考えていない人間の暗さが嫌い。怒ってないと言いながら本当は怒っている人は苦手。わたし怒ってます、顔には出さず言葉に出して静かに怒る人が好き。ゲラゲラ笑う人が好き、うふふと笑う人も好き。笑う人全般好きだけど、人を馬鹿にした笑いは嫌い。言葉には顔がある。表情を持つことも、無表情に徹することもできる。言葉に出すということは、現実とは別の時計を持つということ。空に投げた言葉は温度を失う。土に埋めた言葉は光を失う。出力された言葉はインクが乗った順番で古くなる。摩耗し、退色し、朽ち果てる。言葉には言葉の宿命がある。パジャマを着たまま街へ出ると、夢みたいになる。すーっと人間が離れてゆく。存在に疑問符が打たれる。命が揺れるとき、夢は鮮明にシフトする。この本は、現実的ではないというだけの理由で俎上に載せられてこなかった森羅万象を扱っている。上から目線というよりは火の鳥目線、地球の歩き方というよりは地球の吸い方。この本のタイトルは拡張現実的、いきなり本題から入りました。

目次

連載のおわりに、本のはじめに。

まえがき


第一章 主体 / 客体
踊る気持ちと踊りたくなる気持ちは違う

第二章 時間
曜日感覚は重力と似ている

第三章 物語
ストーリーテラーになりたい

第四章 空間
二点間の距離を求め合いなさい

第五章 密度
消耗しないスピードのかたち

第六章 教育
サーカス団に子供を預ける

第七章 太陽 / 分類
拡張子が足りない

第八章 重力
抱えた荷物で空を飛ぶ

第九章 音楽
文明単位のラブソング

第十章 月 / 人類
皺に刻まれるのは経験だけではない


あとがき

商品詳細

シリーズ名
Bros.books
出版社名
東京ニュース通信社
サイズ
19cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

注意事項

本の帯に関して
帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。
版・表紙について
版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。

あなたへのおすすめ