〈英国紳士〉の生態学 ことばから暮らしまで
発売日:2020年1月
- ページ数
- 227p
- ISBN
- 978-4-06-518359-5
- 著者情報
- 新井 潤美(アライ メグミ)
1961年生まれ。東京大学大学院比較文学比較文化専攻博士号取得(学術博士)。東京大学大学院教授。専門は英文学・比較文学
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商品説明
自転車を「bike」と言うか、「cycle」と言うか。「階級にとりつかれた国」イギリスでは、言葉遣いをはじめあらゆるものに階級があらわれる。そのなかで嘲笑を浴びつつも「紳士」たらんと精一杯背伸びしてきたのが、本書の主人公「ロウアー・ミドル・クラス」の人々だ。一〇〇年以上の悪戦苦闘を豊かなエピソードで綴る、ほろ苦くもおかしい階級文化論!
自転車を「bike」と呼ぶか「cycle」と呼ぶか、眼鏡は「spectacles」かはたまた「glass」か。イギリスの階級意識はこんなところにも現れる。言葉遣い、アクセントにはじまり、家や食べ物、ファッション、休暇を過ごす場所……あらゆるものに微妙な、あるいは明白な階級をあらわす名札がついている。「世界中でもっとも階級にとりつかれた国」、作家ジョージ・オーウェルはイギリスをそう評している。
そんなイギリスで「紳士」たらんと、ほかの階級から嘲笑を浴びつつ精一杯背伸びしてきたのが、本書の主人公「ロウアー・ミドル・クラス」の人々である。「英国紳士」と聞いて真っ先に思い浮かべるシャーロック・ホームズや、日本で人気のジーヴズは、実は彼らと同じ階級に属するヒーローなのだ。
ワーキング・クラスとは断固区別されたい、しかしアッパー・クラスには決して届かない。上の階級の趣味や持ち物をまねると、たちまち流行して彼らが所属する階級の証となり、揶揄の対象になってしまう。隣人と差をつけるべく、アップライト・ピアノを買い、レースのカーテンを飾り、ささやかなことに一喜一憂する姿は、滑稽でありながらもいじましく、愛おしい。
彼らが揶揄されはじめたヴィクトリア朝から、かつての階級を超越した「スーパー・クラス」が登場する現代に至るまで、およそ100年間の悪戦苦闘を豊かなエピソードで描きだす。ほろ苦くもおかしいイギリス階級文化論。(原本:『階級にとりつかれた人びと』中公新書、1999年)(「近刊情報」より)
目次
第1章 二つのミドル・クラス
第2章 ヴィクトリア朝―せせこましい道徳の時代
第3章 「リスペクタビリティ」という烙印
第4章 「郊外」のマイホーム
第5章 ロウアー・ミドル・クラス内の近親憎悪
第6章 貴族への憧れ、労働者への共感
第7章 階級を超えるメアリー・ポピンズ
第8章 クール・ブリタニア―「階級のない社会」?
商品詳細
- シリーズ名
- 講談社学術文庫 2601
- 出版社名
- 講談社
- サイズ
- 15cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 文庫
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