私は幽霊を見ない
発売日:2019年8月
- ページ数
- 205p
- ISBN
- 978-4-04-108188-4
- 著者情報
- 藤野 可織(フジノ カオリ)
1980年、京都府生まれ。2006年、「いやしい鳥」で第10回文學界新人賞受賞。13年「爪と目」で第149回芥川龍之介賞受賞。14年『おはなしして子ちゃん』で第2回フラウ文芸大賞受賞
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商品説明
私は幽霊を見ない。見たことがない。さらに目が悪い。心眼もないらしいし、知覚する脳の機能も働いていない…。だけどいつでもどこでも怖がっている筋金入りの怖がりだ。怪談専門誌で怪談実話を連載することになり、怖い話、不思議な話を蒐集した。編集者や出会った人からの聞き取りは怠らず、レジデンスで訪れたアメリカで出ると言われているホテルに泊まったが幽霊には出会えず。―著者の幽霊探しの旅は続く。“日常のずれ”を描く芥川賞作家・初めてのエッセイ。
私は幽霊を見ない。見たことがない。さらに目が悪い。心眼でも見えないし、知覚する脳の器官も機能しない……。だけどいつでもどこでも怖がっている筋金入りの怖がりだ。
そんな著者は怪談雑誌「幽」で、怪談実話を連載することになった。そこで小学校時代からの恐怖体験から振り返る。築百二十年の小学校の女子トイレには、“四時ばばあなる老怪女”や“病院で死んだ三つ子の霊”が出現したこと。大学時代の友人たちから怖い話を聞き取りしたこと。友達の友達のお姉さんがイギリスのホテルで胸苦しくて目覚めると、金髪の白人女性がなにかをまくしたてながら首を絞めてきた話や、所属していたカメラクラブの部室の廊下を首のない女が走るという話などを思い出す。幽霊を見ない両親ですら、怪現象に遭遇している。夜ふと目を覚ますと白装束の自分の母親(著者の祖母)がベッドの脇にものも言わず、無表情で立っていたという。
芥川賞を受賞し、上京した際には、編集者や出会った人たちからの聞き取りを怠らなかった。タクシー運転手が背負った自殺者の霊の話、マン島で見た妖精のような小さい人と目が合うとウインクしてどこかへ消えた話、自分が殺される夢を見たその夜に殺人事件が起こった話、深夜誰もいないトイレで鳴らされたナースコールなど。
心霊体験をしたいがために、徳島県の廃墟ホテル訪問したり、レジデンスで訪れたアメリカで出ると言われているホテルに泊まったが幽霊には出会えず。
幽霊には会えていないけれど、幽霊とは何かという問いの答えは知っている。“幽霊とは、生きているときに上げられなかった声”だ。
私たちは誰であれ今でも、上げられない声を抱えながら生きているから、こんなにも幽霊を追い求めるのだろう。著者の幽霊探しの旅は続く。(「近刊情報」より)
目次
私は幽霊を見ない
富士見高原病院の幽霊
消えてしまうものたち
国立民族学博物館の白い犬とパリで会った猫
ついに幽霊とニアミスする
はじめて心霊スポットへ行く
幽霊はいないけれど、不思議なことはある
理想の死に方とエレベーターと私が殺した植物たち
アメリカの空港で幽霊を探す
夢が現実になる話
幽霊とは生きているときに上げられなかった声だ
商品詳細
- 出版社名
- KADOKAWA
- サイズ
- 19cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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