路地裏の子供たち
発売日:2019年5月
- ページ数
- 268p
- ISBN
- 978-4-560-09694-9
- 著者情報
- ダイベック,スチュアート(ダイベック,スチュアート)(Dybek,Stuart)
1942年シカゴ生まれの作家・詩人。ポーランド系移民の子として労働者階級が暮らす地域で育つ。『シカゴ育ち』(1990)収録の「荒廃地域」「熱い氷」「ペットミルク」ですぐれた短篇小説に贈られるO・ヘンリー賞を受賞。ウェスタンミシガン大学、ノースウェスタン大学で文学を教えながら創作活動を続けている
柴田 元幸(シバタ モトユキ)
翻訳家。アメリカ文学研究者。訳書の他、著書『生半可な學者』(白水Uブックス、講談社エッセイ賞受賞)、『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会、サントリー学芸賞受賞)など
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商品説明
うらぶれた路地裏が冒険と発見に満ちていた子供時代を叙情豊かに描くデビュー短篇集。夏になるとどこからか現れる行商人の秘密を知った「パラツキーマン」。高架下の廃屋でたくさんの鳥たちと暮らす風変わりな男との邂逅を描く「血のスープ」。少々ネジが飛んでいるけれど子供たちのいい遊び仲間だった「近所の酔っ払い」。人生の岐路に立った少年二人が夜更けの雪の町をさまよう「長い思い」。映画の恐怖が現実に忍び込んできて逃げ惑う少年を描く「ホラームービー」。不思議な生業を営む叔父との奇妙な日々が胸を打つ結末に行きつく「見習い」など珠玉の11篇に、日本版特別寄稿エッセイを収録。
柴田元幸が愛する作家の第一短篇集
本書は、『シカゴ育ち』『僕はマゼランと旅した』でロングセラーを記録するアメリカの作家ダイベックのデビュー短篇集。ゴミバケツが並ぶ路地を子供たちが駆け抜け、鳩の糞に塗れた建物のすぐ横を高架電車が疾走し、薄汚れた町並みを雪がわずかの間、聖化する都市の情景を鮮やかに伝える作家の技を堪能できる。
町外れにある屑屋のコミュニティ、さかりのついた猫の声が辺り一面から響く町から始まり、鳩の卵を取ろうとして少年がのぼる鉄橋に至るまで、物語の印象的な要素は、つねにどこか幻想的な色合いを帯びている。ただし作家は、現実から一気に幻想に飛躍することは決してない。街をリアルに描いた描写から、そのままつながって、直接の延長線上に幻想性が待っている。
そうした現実/幻想の継ぎ目のなさという点で考えれば、これまで作家が発表した小説5冊のうち、本書が最高かもしれない、と翻訳者の柴田元幸氏は指摘する。
まさに多くのファンが待ちわびた短篇集で、味わい深く、心に残る11篇を収録している。作家による日本版特別寄稿『路地裏の子供たち』を書いたころ」を付す。(「近刊情報」より)
商品詳細
- 出版社名
- 白水社
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
- 原題
- 原タイトル:CHILDHOOD AND OTHER NEIGHBORHOODS
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