胃弱・癇癪・夏目漱石 持病で読み解く文士の生涯

山崎光夫/著

発売日:2018年10月

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ISBN
978-4-06-513381-1
著者情報
山崎 光夫(ヤマザキ ミツオ)
1947年、福井市生まれ。小説家。森鴎外記念会評議員。早稲田大学教育学部卒業。テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。1998年『藪の中の家―芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞

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商品説明

人間嫌いの厭世病。人間の深い心の闇を描いた夏目漱石は、多病持ちだった。痘瘡、眼病、強度の神経衰弱、糖尿病、結核への恐怖、胃潰瘍…。次々襲う病魔と、文豪はいかに闘ったのか。病は、彼の文学にどんな影響を与えたのか―。作品、書簡、家族や知人の証言、そして当時のカルテを探しながら、四十九年の生涯を、「病」という切り口から読み解く!

人間嫌いの厭世病。人の心の深い闇を描いた夏目漱石は、多病持ちだった。
疱瘡、眼病、強度の神経衰弱、糖尿病、結核への恐怖、胃潰瘍……。
次々襲う病魔と、文豪はいかに闘ったのか。
医師との付き合い方にミスはなかったのか。
診察の中身は、本当の死因は何だったのか。
そして病は、彼の生み出した文学にどんな影響を与えたのかーー。
ままならない人生に抗い、嫉妬し、怒り、書き続けた49年。
作品、書簡、家族、知人の証言や、当時のカルテを掘り起こし、
その生涯を、「病」という切り口から読み解く!

内容
はじめに ミザンスロピック病
第一章 変人医者が生きかたのお手本
第二章 円覚寺参禅をめぐって
第三章 左利きの文人
第四章 朝日入社前後
第五章 新聞文士
第六章 神経衰弱の実相
第七章 胃が悲鳴をあげている
第八章 森田療法と漱石
第九章 修善寺の大患
第十章 急逝の裏に
むすびに 原稿用紙上の死

本文より)
漱石は頭を掻きむしるようにして、「頭がどうかしている。水をかけてくれ、水をかけてくれ」と唸るようにせきたてた。/見ると、夫は白目を剥いて、尋常ではない。/夫人は、ともかく水をと思い、そばのヤカンから水を口に含んでは口移しに水を与え、そして、漱石の求めに応じて、「貴方、しっかりしなさいよ、しっかりしなさいよ」と言いながら、ヤカンの水を植木鉢に水をやるように、夫の頭に勢いよくかけたのだった。「ああ、いい気持だ。ほんとうにいい気持だ」(「第十章」より)
(「近刊情報」より)

目次

はじめに ミザンスロピック病
第1章 変人医者が生きかたのお手本
第2章 円覚寺参禅をめぐって
第3章 左利きの文人
第4章 朝日入社前後
第5章 新聞文士
第6章 神経衰弱の実相
第7章 胃が悲鳴をあげている
第8章 森田療法と漱石
第9章 修善寺の大患
第10章 急逝の裏に
むすびに 原稿用紙上の死

商品詳細

シリーズ名
講談社選書メチエ 685
出版社名
講談社
対象年齢
一般
フォーマット
文庫

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