マレーシアにおける国民的「主体」形成 地域研究批判序説
発売日:2018年6月
- ISBN
- 978-4-7791-2491-4
- 著者情報
- 井口 由布(イグチ ユフ)
2004年、東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)。立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部教授。マレーシア思想史ならびにジェンダー研究を専攻
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商品説明
「マレーシア」という自画像はいかに作られたか?多民族社会マレーシアを言説としてとらえ直し、それを一方的な植民地主義的な認識の受容ではなく、みずからに都合のよい表象を選択するという折衝の過程として評価。国民的な「主体」形成を、植民政策学、地域研究、自国研究という学問分野の成立過程とのかかわりで論じる刺激的な論考。
「マレーシア=多民族社会」は二つの段階をへて醸成された。
第一は、19世紀半ば、イギリスによる「植民政策学」であり、
第二は、大戦後の植民地最終期のアメリカの「地域研究」であった。
これらの言説の形成をになったのは現地の人々ではなかった。
マラヤ=多民族社会は、一種のナショナルな言説として
登場したといえるが、
現地の人々が自画像を描くためには、
それに先行するさまざまな肖像を参考にするほかなかった。
この過程は、植民地主義的な認識の一方的な受容だった
わけではない。
そこでは、みずからにとってつごうのよい表象を選びとり、
つごうの悪いものを捨て去るような取捨選択があった。
本書は、マレーシアにおける国民的な「主体」形成を、
植民政策学、地域研究、自国研究という
学問分野の成立過程とのかかわりで論じた刺激的な論考である。
目次
マレーシアの自画像
学問分野の成立と「主体」形成―植民政策学から地域研究へ
第1部 植民政策学の時代(植民地時代のマレー研究
失われたマレー的なもの
アブドゥッラーとザッバにみるマレー論)
第2部 地域研究の時代(ファーニヴァルのプルーラル・ソサエティ論
東南アジア地域研究の成立
多民族社会マラヤの誕生
独立期マラヤにおける国語論
マレー化、多文化主義、構築主義)
「地域」の不可能性
商品詳細
- 出版社名
- 彩流社
- フォーマット
- 単行本
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