主権の二千年史
発売日:2018年6月
- ISBN
- 978-4-06-511845-0
- 著者情報
- 正村 俊之(マサムラ トシユキ)
1953年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。大妻女子大学社会情報学部教授。東北大学名誉教授。専門は、社会学・コミュニケーション論・社会情報学
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商品説明
民主主義は本当に有効な装置なのか?低下する投票率、頻発するデモ、そして増大する社会不安…今日の状況は、民主主義の限界と欠陥をはっきり告げている。では、その原因はどこにあるのか?本書は「主権」という概念をキーワードに権力と貨幣のメカニズムの変遷を壮大なスケールで描き出し、政治学者にも経済学者にもつかめなかった本質を抉り出す。第一級の社会学者が挑む前人未到の大胆な企て!
今日、民主主義の危機が叫ばれることが多い。日本でも投票率は1980年代をピークに下降の一途をたどり、民主的な選挙で選ばれたはずの政治家に反対するデモが行われることもめずらしくなくなった。
振り返れば、民主主義が正当な統治形態とみなされるようになったのは20世紀に入ってからのことにすぎない。そして、早くも20世紀後半には民主主義の限界や欠陥が指摘されるようになった。本書は、今や危機に瀕している近代的な民主主義が成立する過程を、古代ギリシア以来の二千年以上に及ぶ歴史の中で描き出す壮大な試みである。
だが、本書の目的は単に歴史学的なものではない。歴史的な経緯を追うことによってのみ判明する民主主義の根本的な問題を剔出することが主眼である。危機をもたらした問題を明確に認識しないかぎり、その解決策を導き出すことは決してできないだろう。
この試みの導きの糸となる概念が、本書のタイトルにある「主権」にほかならない。民主主義をもたらしたメカニズムは「貨幣」と「権力」を軸にしている。だが、この両者は決して別々のものではなく、複合的に働いている。その働きを可能にしたのが「主権」という概念である。だからこそ、経済(学)と政治(学)を区別し、貨幣と権力をそれぞれ独立した媒体と考える従来の理解では、民主主義の危機を真に理解することはできない。
本書は、経済学者にも政治学者にもなしえなかった比類なき達成であり、第一級の社会学者として知られる著者による提言の書である。
(「近刊情報」より)
目次
プロローグ
第1章 近代民主主義とは?(機能分化した政治システム
人民主権・立憲主義・代表原理 ほか)
第2章 近代民主主義への道(供犠と権力―自己否定的な自己組織化様式
西欧中世における王権概念の変遷 ほか)
第3章 近代民主主義の成立と構造(近代の中の中世
絶対主義国家の過渡的性格 ほか)
第4章 近代民主主義の揺らぎ(戦後体制の崩壊
領域的限定からの乖離 ほか)
エピローグ 情報化時代の民主主義(民主主義をめぐる理論と実践
遠隔デモクラシー ほか)
商品詳細
- シリーズ名
- 講談社選書メチエ 677
- 出版社名
- 講談社
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 文庫
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