意味と人間知性の民俗認知経済学 「トランス・サイエンス時代」への教訓を求めて

中込正樹/著

発売日:2018年3月

  • 意味と人間知性の民俗認知経済学 「トランス・サイエンス時代」への教訓を求めて
  • 意味と人間知性の民俗認知経済学 「トランス・サイエンス時代」への教訓を求めて
ISBN
978-4-86285-272-4
著者情報
中込 正樹(ナカゴメ マサキ)
1950年甲府市生まれ。1973年東京大学経済学部卒業。その後同大学院経済学研究科博士課程を経て、青山学院大学経済学部教授。経済学博士(東京大学)

¥6,600 税込

30 nanacoポイント

30 セブンマイル

セブン-イレブン受取り(送料無料)

発送目安

発売日(発売日以降は当日)~2日で発送

宅配(送料¥550税込)

発送目安

発売日(発売日以降は当日)~2日で発送

交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。

商品説明

現代は科学に依存した社会を創り上げたが、深刻化する社会問題に苦しんでいる。科学至上主義では克服できない「トランス・サイエンスの時代」が到来している。経済学は効用と利潤の最大化が個人や社会を幸福にし、豊かな生活を実現するとした。しかし現実は貧富の格差が拡大し、社会的な基盤は脆弱化している。著者は意味を希求し意味を創り出す行為であるセンスメーキングに着目、歴史民俗的な実例を通して共に生きて働く中で、潜在的な知的可能性が大きなスケールで展開し、集合知となって継承されることを考察する。心理学的実験の活用を含めて、経済学の可能性を探究した画期作。

現代は科学に依存した社会を創り上げたが,深刻化する社会問題に苦しんでいる。科学至上主義では克服できない「トランス・サイエンスの時代」が到来している。経済学は効用と利潤の最大化が個人や社会を幸福にし,豊かな生活を実現するとした。しかし現実は貧富の格差が拡大し,社会的な基盤は脆弱化している。

著者は意味を希求し意味を創り出す行為であるセンスメーキングに着目,歴史民俗的な実例を通して共に生きて働く中で,潜在的な知的可能性が大きなスケールで展開し,集合知となって継承されることを考察する。
1部では,多様性を整理・調和・縮減するセンスメーキングの行為が,知性を発揮させて日本文化=雑種文化を如何にダイナミックに形成するかを論じる。2部では,「生業」に光を当て,生業的な共同作業が汎用的な意味を見出し,どのように知恵を創出するか考察する。また複合生業がリスクと共に生きる知恵を生み出し,共有する実践知が農具の改善や発明など転用の知恵となった。3部では行商人による外の世界との接続が,世間知や良く生きることに繋がる内面的欲求や価値観,幸福感に多大な影響を与え,和食など日本文化に広範な影響を与えたことを分析する。心理学的実験の活用を含めて,経済学の可能性を探究した画期作。

目次

はじめに

第I部

第1章 意味の研究
第1節 本書の経緯
第2節 意味を創り出す行為とその社会的機能

第2章 「科学」に依拠しない知性の民俗認知経済学――トランス・サイエンス時代への教訓を求めて
第1節 序
第2節 科学至上主義を超えて
第3節 大ピア・コミュニティの理念と問題点
第4節 等身大の科学と集合知の可能性
ほか

第II部

第3章 生業の行動経済学は可能か
第1節 序
第2節 行動経済学による従来の生業分析
第3節 民俗学が明らかにしてきた生業の特性
第4節 生業における「生きる」ことと「仕事」の意味
ほか

第4章 環境リスクと生業の民俗認知経済学
第1節 序
第2節 危機にさらされてきた厳しい生活の歴史
第3節 環境リスクとともに生きた人びとの民俗
第4節 生業のかたち――複合生業について
ほか

第5章 農具を発達させた転用の知恵――生業用民具の民俗認知経済学
第1節 序
第2節 備中鍬の発明
第3節 千歯扱きの発明
第4節 土掏臼と木掏臼の改良
ほか

第6章 ともに働く人びとの自己拡大とアフォーダンス知覚の実験――「世界が新しく見えてくるとき」
第1節 実験の目的と意義
第2節 実験方法と実験タスク
第3節 実験結果とその含意(1)
第4節 実験結果とその含意(2)
ほか

第III部

第7章 旅と行商がもたらした「身体的知恵」をめぐって
第1節 序
第2節 歴史の中の行商人群像
第3節 近江商人の行商と経済活動
第4節 経験を通じた「身体的知恵」の民俗認知経済学
ほか

第8章「生きる達人」になる知恵のフォークロア――娑婆世界にける和楽・和食と民俗認知経済学の展開
第1節 序
第2節 貝原益軒『楽訓』が示した「生きる達人」への道
第3節 心理的時間論からの再検討
第4節 季節を楽しみ,書を楽しむ心――和楽の実践
ほか

第9章 歴史民俗学的な視点からの心理的時間論の実験――貝原益軒「心理的長寿」の認知科学的・脳科学的実験による再検討
第1節 序
第2節 実験の目的と意義
第3節 実験方法と実験タスク
第4節 実験結果とその含意(1)
ほか

結び
参考文献
索引

商品詳細

シリーズ名
青山学院大学経済研究所研究叢書 9
出版社名
知泉書館
フォーマット
単行本

注意事項

本の帯に関して
帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。
版・表紙について
版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。