信の哲学 使徒パウロはどこまで共約可能か 上巻

千葉惠/著

発売日:2018年2月

  • 信の哲学 使徒パウロはどこまで共約可能か 上巻
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ISBN
978-4-8329-6836-3
著者情報
千葉 惠(チバ ケイ)
1955年宮城県古川市生まれ。1977年慶応義塾大学法学部政治学科卒。1977‐84年同大学院文学研究科哲学専攻、修士課程を経て博士課程単位取得退学。1984年同文学部非常勤講師(古典ギリシャ語)。1986‐90年オックスフォード大学人文学科哲学専攻、修士課程を経て博士課程修了、哲学博士(D.Phil.in Philosophy)。1990年から、北海道大学大学院文学研究科助教授を経て教授

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商品説明

使徒パウロの書簡「ローマ書」に,アリストテレスの言語哲学研究を適用し、意味論的に分析することによって,ヒエロニムスのVulgate訳以来の「ローマ書」3章22節の誤訳を指摘する.
信仰義認論や予定論等多くの神学,哲学論争に終止符を打つことができる.

使徒パウロの「ローマ書」に、アリストテレスの言語哲学に基づく意味論的な分析を適用することによって、パウロの神学主張の中心箇所(3章22節)のヒエロニムスのVulgate訳以来の誤訳を指摘する。
従来、信じる者の心的状態のあいだに(例えばヒトラーとルターに)「区別」「差異」はないと訳され、これまで多くの論争がこの誤訳に起因して起きてきた。
この訳について、言語哲学に基づく誰にでも納得できる仕方で、決定的な訳を提示し、書簡の無矛盾性を証明する。
これにより、信仰義認論や予定論等多くの神学、哲学論争に終止符を打ち、和解への基礎を築くことができる。
(「近刊情報」より)

目次

〔上巻目次〕

序 文 ──信の哲学

第一部 信の哲学を可能にするもの──ロゴスとエルゴンの共鳴和合
 序 信の確かさとロゴスの確かさ
 第一章 信の哲学の基礎理論──パウロ神学の哲学的分析を可能
 第二章 アリストテレス哲学と様相アプローチ──不可視なロゴス「魂」の探求

第二部 パウロにおける信の根源性と信と業〈わざ〉ならびに心身(霊肉)の統一理論
 序 意味論的分析に基づく新訳がもたらす神の前とひとの前の分節と総合
 第三章 パウロにおける信の根源性の論証──「ローマ書」の意味論的分析に基づく当該性規準とその帰一的解釈
 第四章 パウロの心身論 ──心魂の内奥に何が生起するのか


〔下巻略目次〕

第三部 神学と哲学の係争点克服を担う信の哲学
 序 信の哲学者パウロに基づく哲学と神学の対話の可能性
 第五章 理性と信仰 ──アンセルムスの神の存在論的論証とカントの超越論哲学による挑戦
 第六章 ペラギウス論争と様相分析による恩恵と自由裁量の両立様式
 第七章 アンセルムス贖罪論における正義と憐れみの両立する唯一の場 ──司法的正義とより根源的な真っ直ぐの正義
 第八章 トマス・アクィナスとマルティン・ルターにおける信と愛
 第九章 哲学と神学を媒介する信の哲学 ──ハイデガー実存哲学の形成を手掛かりに

附 録 パウロ「ローマ書」の梗概と新訳

文献目録/パウロ書簡、福音書引用箇所索引/人名索引/事項索引

商品詳細

出版社名
北海道大学出版会
フォーマット
単行本

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