廣松渉の思想 内在のダイナミズム

渡辺恭彦/〔著〕

発売日:2018年2月

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ISBN
978-4-622-08681-9
著者情報
渡辺 恭彦(ワタナベ ヤスヒコ)
1983年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。奈良女子大学非常勤講師。思想史専攻

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商品説明

1960年代以後、日本の思想・哲学に大きな影響力をもった廣松渉(1933‐94)。この独自な哲学者の人と思想と時代と影響関係の全体を思想史上に位置づけ、その思考過程を精密に追跡した、気鋭の書。

〈われわれは所与の世界に投げ込まれ、生を紡ぐ。近代社会に生きるわれわれの認識は、物象化によって染め上げられている。そのなかで個々の主体は、いかにして物象化された意識を取り払い、内在する立場から社会を揺り動かすことができるのだろうか。廣松渉は、生涯にわたる哲学的思索をつうじてこの問いを探求しつづけたといってよい。それゆえ、われわれは廣松哲学を貫くモチーフとして「内在的超越」ということばを充てたいと思う〉

1960年代における学生運動の高まりとともに新左翼運動の理論家として一躍脚光を浴び、その後アカデミズムの中枢でひとつの時代を築いた廣松渉(1933-1994)。異様な漢語を多用した重厚な文体をもち、ドイツ観念論哲学、現象学、マルクス研究など広汎な学問領域を博捜しながら、独自の哲学体系を構築していったこの哲学者は、いったい何を目指したのか。物象化論、共同主観性、四肢構造など廣松渉が生み出した数々の概念は、どのような現実との対峙から生まれてきたのだろうか。
『日本の学生運動――その理論と歴史』(1956)から『存在と意味 第2巻』(1993)以後まで、テクスト読解を軸に、廣松の人と思想と時代と影響関係の全体を思想史上に位置づけ、その思考過程を精密に追った、若き研究者の力作。

目次

第1章 戦後日本の学生運動における廣松渉
第2章 廣松渉の革命主体論―物象化論への途
第3章 物象化論と役割理論―廣松渉の思想形成における『資本論の哲学』
第4章 廣松哲学はいかに言語的であるか―「認識論的主観に関する一論攷」の射程
第5章 役割存在としての主体性論―『世界の共同主観的存在構造』と『役割存在論』
第6章 役割理論からマルクス主義国家論へ
第7章 廣松渉の「近代の超克」論―高山岩男『世界史の哲学』、三木清の「東亜協同体論」と比較して
第8章 生態史観と唯物史観―廣松渉の歴史観
第9章 ソ連・東欧崩壊後におけるマルクス共産主義・社会主義の再解釈
第10章 『存在と意味』における内在的超越

商品詳細

出版社名
みすず書房
フォーマット
単行本

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