経済現象の調和解析

丸山徹/著

発売日:2017年11月

  • 経済現象の調和解析
  • 経済現象の調和解析
ISBN
978-4-86285-262-5
著者情報
丸山 徹(マルヤマ トオル)
1949年、東京に生まれる。1972年、慶應義塾大学経済学部卒業。同大学名誉教授、経済学博士。専攻は解析学、数理経済学

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商品説明

経済変数には,時間の流れのなかで周期的あるいは概ね周期的な規則性を伴って反復するものがすくなくない。景気変動はその最も重要な典型例で,多くの経済学者がこの現象の解明に脳漿を絞った。著者自身も景気変動理論の研究過程において調和解析の手法を不可欠とするいくつかの場面に遭遇した。

第一に,N.Kaldorの着想に負う非線形景気変動論である。Kaldor理論の核心は所謂Lienard型の微分方程式に要約され,その周期解の存在を確認する過程から景気循環の発生メカニズムを解き明かす緒が見出されるのである。そのための決定的な原理がE.Hoptの分岐定理である。本書ではこの理論への,調和解析に基づく最も自然なアプローチを詳述した。

第二は,確率的衝撃の重ね合わせが周期的挙動を生成する可能性をめぐっての研究である。これはE.Slutskyの非凡な洞察によって提示された問題であるが,数学的根拠が十分に論証されていなかった。N.WienerやS.Bochnerらの手によって一般調和解析が開発され,漸くSlutsky問題の本質に迫る途が整えられたのであった。
これらの問題にひそむ数理の全貌を基礎から描き出すことにより,周期的経済現象の解明のために調和解析の方法が有する有効性を示すことが本書の目的である。

目次

序
第1章 Hilbert空間上のFourier級数
第2章 古典的Fourier級数の収束
第3章 Fourier変換(その1)
第4章 Fourier変換(その2)
第5章 総和核とスペクトル合成
第6章 測度のFourier変換
第7章 ユニタリ作用素のスペクトル表現
第8章 定常確率過程の調和解析
第9章 概周期函数と弱定常確率過程
第10章 Fredholm作用素
第11章 Hopfの分岐定理
付論A 指数函数 eiθ
付論B 函数解析からの補足
付論C 超函数論からの補足
参考文献
人名索引・事項索引

商品詳細

シリーズ名
数理経済学叢書 8
出版社名
知泉書館
フォーマット
単行本

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