ヴァルター・ベンヤミン/グレーテル・アドルノ往復書簡 1930-1940
- ISBN
- 978-4-622-07989-7
- 著者情報
- ベンヤミン,ヴァルター(ベンヤミン,ヴァルター)(Benjamin,Walter)
1892‐1940。ベルリンに生まれる。高校時代からドイツ青年運動に参加、ベルリン大学とフライブルク大学で哲学を学ぶ。1925年フランクフルト大学に提出した大学資格教授論文が拒否されて以降、雑誌や新聞への寄稿、ラジオ放送の脚本執筆、翻訳に従事。33年ヒトラー政権樹立とともにパリに亡命。35年フランクフルト大学の国外に出た社会研究所の所員となり、パリの国立図書館に通いながら研究活動を行う。39年9‐11月、第二次世界大戦の勃発にともないヌヴェールの収容所に入れられるが釈放された。40年パリ陥落のため逃亡、ピレネー山中で服毒自殺
アドルノ,グレーテル(アドルノ,グレーテル)(Adorno,Gretel)
1902‐1993。ベルリン生まれ。化学の博士号を取得後、手袋工場を経営。37年、14年間の婚約期間をへてテオドーア・アドルノと亡命先のロンドンで結婚。38年米国に移住、53年ドイツに帰国。69年のアドルノ死去の翌年、夫の『美の理論』を刊行、全遺稿をアドルノ・アーカイヴに保存する作業が終わると、睡眠薬自殺を図る。一命をとりとめたが、以後23年間、四六時中介護を必要とする身として生きた
伊藤 白(イトウ マシロ)
1976年山口生まれ。専門はドイツ文学。国立国会図書館勤務を経て、学習院大学文学部准教授
鈴木 直(スズキ タダシ)
1949年東京生まれ。ドイツ思想史専攻。東京経済大学経済学部教授(社会思想史)
三島 憲一(ミシマ ケンイチ)
1942年東京生まれ。大阪大学名誉教授
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商品説明
婚約者アドルノを14年間待ち続けた孤独なビジネスウーマン。亡命し困窮の中で思考を深めた知的アヴァンギャルド。ファシズムの荒れ狂う時代に、情熱と友情の間を揺れうごく180通を初公刊。
20世紀の知的アヴァンギャルドとして輝きを放ちつづけるベンヤミンと、やがて彼の盟友テオドーア・アドルノの妻となるグレーテル。二人が交わした180通の書簡を集成する。
「わたしは子供を産むことはないでしょうから、あなたを養子にします」(グレーテル、1933年)。
ナチ党の政権奪取後、グレーテルは亡命したベンヤミンを文通と送金によって精神的、経済的に支えつづけた。
ベンヤミンはグレーテルに、読書や執筆の計画、アイデアを書き送った。困窮、孤独や不安も隠さなかった。実現しなかった企画、掲載されなかった原稿、もつれる人間関係……手紙には、研究対象を追い求める不器用なベンヤミンの姿が表れる。「早くお返事をください。あなたがいてくださることを、今またとても必要としています」(ベンヤミン、1939年)
戦争勃発後、行き場をなくしたベンヤミンは死の数か月前、20年間の突破口である考えを書きとめた、それをあなたに手渡したいという意図を、グレーテルに伝えた。のちに「歴史の概念について」と呼ばれるテーゼである。
本書は、ベルリンのユダヤ知識人コミュニティの残照を記録し、またベンヤミンが「パサージュ論」やさまざまな原稿を執筆した状況を伝える歴史・思想史上の証言である。秘密の情熱を絶やさないままに、試練に鍛えられた男女の友情の稀有なドキュメントが、困難の中で人間のつながりとは何かを照らし出す。
目次
ヴァルター・ベンヤミン グレーテル・アドルノ往復書簡 1930-1940
編者あとがき
訳者解説 ベンヤミンの命を救った手紙
文献の省略表記一覧
人名索引
商品詳細
- 出版社名
- みすず書房
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
- 原題
- 原タイトル:BRIEFWECHSEL 1930-1940
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