ヴェネツィアの石 続「ルネサンスとグロテスク精神」

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巻の書名
ルネサンスとグロテスク精神
ISBN
978-4-8318-8179-3
著者情報
ラスキン,ジョン(ラスキン,ジョン)(Ruskin,John)
1819‐1900。1842年オックスフォード大学卒業。1870年よりオックスフォード大学芸術学講座を担当

内藤 史朗(ナイトウ シロウ)
1933年台湾台北市に生まれる。1957年京都大学文学部(英文学)卒業。1976年大谷大学教授、1999年京都造形芸術大学教授。1974年アイルランドのイェイツ夏季大学で講師を務め、1983年オックスフォードのSt.John’s Collegeにて客員として研究に携わる。大谷大学名誉教授

¥3,520 税込

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商品説明

人と芸術の関わりについて、示唆に満ちたルネサンス論を展開!ヴェネツィアにある多くの宮殿や教会、墓廟を訪ね、ゴシックからルネサンスへの移行と、その背後にある人々の精神性の変化を読み解く。建築、デザイン、芸術、教育を熱く語って、現代人にも覚醒を促す1冊。代表作『ヴェネツィアの石』待望の続篇。

前巻『ヴェネツィアの石』においては、ビザンチン時代からゴシック時代の建築・装飾に焦点を絞って、それらの精神――心的傾向を辿り、ヴェネツィア衰退の運命を左右したのは何かを探ろうとした。本書は、それに続く巻として、ルネサンスを、「初期ルネサンス」「ローマ・ルネサンス」「グロテスク・ルネサンス」に分け、それぞれの特徴を説明する。とくに「グロテスク・ルネサンス」はラスキン独特の見方が強調されて興味深い。
ラスキンは、作品の創作にあたっては、手技と知性と心情が連動して動く時、傑作も生まれるという。更に言うなら、心情が三者の中で最高位になり、知性が次位で、手技が下位になると考え、その手技が、知性と心情を結びつけて働かせる。つまり、手技において、心情と知性を同時に働かせることによって、作者自身が統合され、作者が「全体的人間」になり、それが人間疎外の回復にもつながるというのだ。こういう考えは、ヨーロッパの従来の肉体を蔑視し、精神を上位に考える思想とは異なるものであったが、彼の思想は、ウィリアム・モリスやアール・ヌーヴォーなどの芸術運動に深い影響を与えた。

【訳者のあとがき】
ラスキンのルネサンス論は、ありきたりのルネサンス論ではない。それは芸術論を超えて宗教と人間のあり方を問い、また現代までの教育体制の根本を衝くものとなった。・・・レオナルドも、ミケラジェロも、ラファエロも、近代の科学をほとんど知らない時代の芸術家であった。(中略)新しい科学や古典の知識がいくら増えても、知識を発見し、驚きをもって接する心がその土台になければ、その知識は不毛だとラスキンは指摘する。
(「近刊情報」より)

目次

1章 初期ルネサンス
2章 ローマ・ルネサンス(学問の誇り(驕り)
地位の誇り(驕り)
体系の誇り(驕り)
不信心)
3章 グロテスク・ルネサンス(賢明に戯れる人たち
人間本性に立ち戻る必要性から戯れる人たち
無節制に過度に戯れる人たち
全然戯れない人たち)
4章 結論

商品詳細

出版社名
法藏館
対象年齢
一般
フォーマット
単行本
原題
原タイトル:The Stones of Veniceの抄訳

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