幸田文「台所育ち」というアイデンティティー
発売日:2017年9月
- ISBN
- 978-4-8038-0345-7
- 著者情報
- 藤本 寿彦(フジモト トシヒコ)
昭和27(1952)年、愛媛県生まれ。奈良大学国文学科教授。日本近代文学会評議員
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商品説明
「父・露伴の記録者」という役割を脱し、独自な作家スタイルを確立した幸田文―素人を自認し続け、「台所育ち」の表現者として、生きるための知を求めた“稀有な批評的存在”を読み解く!
父の死が国葬になってしまう……そんな特殊な立ち位置から「露伴の想ひ出屋」として作家生活をスタートした幸田文が、露伴の傘の下を脱し、真にオリジナルな自らの文学を確立していく過程を、各作品を丹念に読み込むことで、本書はつぶさに論じています。
「父から授かった厳しい躾が作家・幸田文を生んだ」という凡百の作家論を超えて、「台所育ち」という特異なキーワードを用い、幸田文が露伴の影響と闘いながらいかにして自らのオリジナルな〈セルフイメージ〉を?んでいったのか、を明らかにします。
「台所育ち」の原像をつくった『あとみよそわか』。作家・幸田文を生き直す契機となった『終焉』から、『流れる』、『おとうと』へと続く作品群。そしてポスト結核小説の傑作『闘』から、「台所育ち」の豊かな感性が自然に触れる地点から生まれた『木』や『崩れる』などの名作を、あくまでもテクストに当たることで論じ尽くした本書は、初めての本格的な評論でもあり、これから幸田文を読もうとする読者にとっては、格好の「幸田文入門」でもあります。
目次
序章 「台所育ち」というセルフイメージと、その表象世界
第1章 「文子」が生き直す物語たち
第2章 開かれていく語りの世界
第3章 幸田文の再生―戦後世界を生きる女性性を表象する
第4章 身近にある生と死を物語る
第5章 大自然を歩く「台所育ち」の豊かな感性世界
商品詳細
- 出版社名
- 田畑書店
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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