写本の文化誌 ヨーロッパ中世の文学とメディア

  • 写本の文化誌 ヨーロッパ中世の文学とメディア
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ISBN
978-4-560-09559-1
著者情報
ブリンカー・フォン・デア・ハイデ,クラウディア(ブリンカーフォンデアハイデ,クラウディア)(Brinker‐von der Heyde,Claudia)
1950年生まれ。2000年よりカッセル大学教授、2009年より副学長を務める。専門は中世からバロックまでのドイツ文学、特に中世から初期近世における本および図書館の文化

一條 麻美子(イチジョウ マミコ)
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部准教授(中世ドイツ文学・表象文化論)

¥3,630 税込

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商品説明

写本製作にあたり注文主が、作者が、書記が、各種職人が果たした役割や、できあがった写本がもった政治的意味、さらに傑作「マネッセ写本」を生み出した文芸マネージメントまで、写本をめぐる文化活動をわかりやすく解説する。

写本の製作と受容から見る中世世界
 巻物から冊子体のいわゆる写本へ主流が移ったヨーロッパ中世の始まり、それはデジタル時代・活字印刷の誕生と並ぶメディアの革新、つまり口述から書記への転換の始まりでもあった。本書は、物としての写本の材料と作られ方、製作にかかわった注文主・詩人や知識人・修道士や職業書記らの実態から、手にした人が本をどう読んだか、本と書かれたテキストの双方がもった政治的役割まで、当時の社会における本と、本をめぐる文化・社会的状況を、さまざまな角度から解説する。
 なかでも、一種の文芸マネージメントから生まれた傑作・マネッセ写本についての、成立背景を含めた製作過程や、その後の数奇な運命とドイツ史とのかかわりの情報は、これまで詳しく紹介されたことがなく、またミステリのようにおもしろい。
 「人の心臓より尊い」と言われた羊皮紙の世界、書記が一日に書ける分量と与えられた物質的・精神的報酬、仕事に対する書記のプライドや不満が書き込まれた挿絵や奥付、写本の窃盗事件あれこれ……。
 物としての写本とメディアとしての写本をめぐる一冊。
(「近刊情報」より)

目次

第1章 本ができあがるまで(材料の調達
書く・描く
写本製作の場
書記
本の外見
写本の値段
保管とアーカイブ化
印刷術という革命)
第2章 注文製作(文学の中心地
文学愛好家とパトロン
文学マネージメント―マネッセ写本
愛書家―ある十五世紀貴族の図書室)
第3章 本と読者(聞く・読む
身体としての本
五感と読書)
第4章 作者とテキスト(詩人―匿名・自己演出・歴史性
作品―伝承・言語・文学概念)

商品詳細

出版社名
白水社
対象年齢
一般
フォーマット
単行本
原題
原タイトル:DIE LITERARISCHE WELT DES MITTELALTERS

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