中世後期泉涌寺の研究

大谷由香/著

発売日:2017年2月

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ISBN
978-4-8318-6244-0
著者情報
大谷 由香(オオタニ ユカ)
1978年、香川県に生まれる。2001年3月龍谷大学卒業、2006年3月同大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学後、2009年9月博士学位(文学)取得。2007年4月より現在に至るまで龍谷大学・花園大学にて非常勤講師、2010年4月から2012年3月まで浄土真宗本願寺派教学伝道研究センターにて非常勤研究助手、2012年4月から2014年3月まで日本学術振興会特別研究員RPD、2015年4月より現在に至るまで東京大学史料編纂所共同研究員

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商品説明

応仁の乱以来のたび重なる炎上により多くの資料が失われ、その歴史については謎に包まれていた泉涌寺。智積院新文庫より発見された『視覃雑記』に基づき、室町時代後期から戦国時代にかけての歴史の空白を埋める最新研究!

泉涌寺は、鎌倉期の入宋僧・俊じょうが宇都宮信房から寄進を受けて再興した寺院で、公武両面から深い帰依を受け、当時の日本仏教に多大な影響を与えたといわれている。しかし、応仁の乱以来のたび重なる炎上により多くの資料が失われ、その歴史の詳細については謎に包まれていた。本書では、智積院新文庫より発見された『視覃雑記』に基づき、室町時代後期から戦国時代にかけての泉涌寺および泉涌寺関係寺院における事績について解明する。
第一章・第二章では、『視覃雑記』の内容とその著者・長典について解説、以下のことを明らかにしている。
1泉涌寺が「見蓮上人門徒」と呼ばれる法然浄土教団の一流を擁していたことにより、これまでの「律宗寺院」としての泉涌寺とは違った側面が存在したこと。2浄土教団として独立した自治による寺院活動を行っていた「見蓮上人門徒」は、15世紀頃には武家勢力と通じて、惣寺泉涌寺をしのぐ勢いを見せていたこと3現在は清凉寺蔵となっている法然ゆかりの宝物『迎接曼荼羅図』(重要文化財)を、「見蓮上人門徒」が代々伝持していたこと4本願寺蓮如周辺の子女の多くが幼い頃に、鎮西流一条派に連なる「見蓮上人門徒」の元へ養子に出されていたこと。
第三章から第五章は、上記の4点をその内容の骨子とし、14世紀から16世紀にかけて京都において権勢を誇りながら、これまで史料不足からまったく注目されてこなかった泉涌寺内勢力「見蓮上人門徒」の実態を明らかにしている。
さらに第六章では、泉涌寺側も「見蓮上人門徒」から寺領や末寺の奪取を防ぐため、泉涌寺の宝物である仏牙舎利を15世紀に勅封措置にしたことを明らかにする。
なお、本書には付録として、『視覃雑記』の全文翻刻と本文内索引である『視覃雑記』人名・寺院名・年月日索引を付し、多くの研究者にとっての利便に備えている。
(「近刊情報」より)

目次

序論
第1章 智積院新文庫蔵『視覃雑記』と著者長典
第2章 五辻山長福寺と「見蓮上人門徒」
第3章 寺宝・儀式の保持
第4章 本願寺八世蓮如周辺と「見蓮上人門徒」
第5章 「見蓮上人門徒」による泉涌寺再興と違乱
第6章 先白善叙と「見蓮上人門徒」の攻防
結論

商品詳細

出版社名
法藏館
フォーマット
単行本

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