佐藤一斎-克己の思想
発売日:2016年12月
- ISBN
- 978-4-06-292397-2
- 著者情報
- 栗原 剛(クリハラ ゴウ)
1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士号(文学)取得。専攻は、倫理学、日本倫理思想史。現在、山口大学人文学部准教授
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商品説明
昌平黌の儒官として、江戸幕府の文教の中枢を担った佐藤一斎が、四十二歳で書き始め八十三歳まで書き継いだ主著『言志四録』。その思想を細部まで詳細に読み解くことで見えてくるものとは?かの西郷隆盛がこの著作に心酔したのはなぜか?幕末にありながら、立志・自己の独立を語り、近代日本の思想的基盤を用意した思考の真髄を描き尽くす!
佐藤一斎は、幕末に生きた儒学者である。幕府直轄の学問所、昌平黌の儒官として活躍した。それだけでは、幕末の官製の思想家ということになってしまうだろう。
しかし、彼の思想には、日本の近代化、明治維新の原動力となるエネルギーがそなわっていた。西郷隆盛が、彼の主著『言志四録』を抜萃して、つねに手元においたことからも、それはうかがい知ることができる。
佐藤一斎の思想を探究することは、また、西郷隆盛の思想を知ることでもあるのだ。
『言志四録』は、現代においても、根強い人気を誇る。ここから、企業人としての処世を学ぶ経営者も多い。
そのような人気をよぶ元となった、彼に思想の本質とは何か? 本書は、西郷隆盛の思想をも含め、そこに焦点を当てた、ほとんど唯一といっていい一般書である。
一斎は、儒学者でありながら、同時に、幕末に生きた一人の武士として、自己の独立を説いた。
士は独立自信を貴ぶ。
士はまさに己に在る者をたのむべし。
志・学・独立というものを、純粋に追求したその思想は、近代日本の通奏低音として、今に響いている。
一斎の言葉を、たんなる処世術としてではなく、日本の哲学として、繊細に、かつ怜悧に読み解いた、記念碑的力作。
(「近刊情報」より)
目次
序論―真の自己とは何か
第1章 立志と学
第2章 学の理論―天、仮己、真己
第3章 学を実践する場面―なぜ静坐するのか
第4章 心の霊光への道のり(一)―欲を慎み、口を慎む
第5章 心の霊光への道のり(二)―行から心へ
第6章 独立する自己
第7章 死を畏れざる理―運命論と死生観
補章 西郷南洲と佐藤一斎
商品詳細
- シリーズ名
- 講談社学術文庫 2397 再発見日本の哲学
- 出版社名
- 講談社
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 文庫
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