夢の現象学・入門
発売日:2016年7月
- ISBN
- 978-4-06-258631-3
- 著者情報
- 渡辺 恒夫(ワタナベ ツネオ)
1946年生まれ。京都大学文学部で哲学を、同大学院文学研究科で心理学を専攻。博士(学術)。東邦大学名誉教授、明治大学兼任講師。専門は心理学・科学基礎論・現象学
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商品説明
夢を現実の偽装や幻想としてその解釈・説明をめざすのではなく、体験として、一つの世界として、探求すること。ここに、現象学は本質への遡行を捨て、体験現象そのものの観察実行を宣言する。現実が「世界」なら、夢もまた「世界」である。それぞれに「世界」を成り立たせている構造原理とは何か?夢の中には未来も過去もない、他者にもなれる。夢の実例に即し、その構造を明らかにするための「技法」を紹介。
なぜ夢の中では架空の他者になれるのか、あるいは実在の他者になれるのか。なぜ夢の中では未来も過去もないのか。夢という体験世界の構造原理はどのようなものなのか。
夢は古代以来、未来予示あるいは想い人からのメッセージとされ、近代ではフロイトによって充たされない願望の幻覚的充足と解釈されたりした。また、脳科学や進化心理学によって夢研究は大きく進展しているように見える。しかし、そのような「解明」は私たち自身の夢実感に納得のいく説明を与えるものだろうか。
本書では、著者自身の夢日記や学生からの夢報告を材料として、夢という「世界」がどのような原理によって構成されそれをどのように体験しているのかを、現象学の方法によって、実際に解読していく。
現象学的方法は、現実が「世界」なら夢も「世界」であるという、これまで気づかれなかった認識を鮮やかに与えてくれるものである。
(「近刊情報」より)
目次
第1部 入門・初級篇(夢世界の基本的体験構造
誰でも分かる現象学(1)―志向性から見えてくる夢世界の原理
タイム・トラベルとしての夢、互いにつながり合った夢
別の時空に誰かとして生きている夢、入れ子構造の夢
自分が二人いる夢)
第2部 中級篇(誰でも分かる現象学(2)―フッサール現象学の基本方法
ゲーテの夢、大学生の夢、マッハの自画像―夢の第三者視点の謎
女子学生がカツオになり次に父親になる―他者変身の夢の謎)
第3部 応用篇(誰でも分かる現象学(3)―現象学と「他者」の問題
なぜ夢では他の誰かに変身できるのか―現象学的解明
夏目漱石『夢十夜』の現象学的分析・覚書)
商品詳細
- シリーズ名
- 講談社選書メチエ 628
- 出版社名
- 講談社
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 文庫
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