カール・クラウス 闇にひとつ炬火あり

池内紀/〔著〕

発売日:2015年11月

  • カール・クラウス 闇にひとつ炬火あり
  • カール・クラウス 闇にひとつ炬火あり
ISBN
978-4-06-292331-6
著者情報
池内 紀(イケウチ オサム)
1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者・エッセイスト

¥946 税込

4 nanacoポイント

4 セブンマイル

セブン-イレブン受取り(送料無料)

発送目安

発売日(発売日以降は当日)~2日で発送

宅配(送料¥550税込)

発送目安

発売日(発売日以降は当日)~2日で発送

交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。

商品説明

作家・ジャーナリスト・編集者として活動したカール・クラウス(一八七四‐一九三六年)は、評論誌『炬火』を一人で編集・執筆し、激動する世界の中で権力や政治の堕落・腐敗に“ことば”だけで立ち向かった。ベンヤミンやウィトゲンシュタインが敬愛したこの無二の人物を描いた日本語による唯一の書物は、著者の深い愛情と尊敬の念がこもっている。

本書は、稀代の作家・ジャーナリスト・編集者カール・クラウス(1874-1936年)の生涯を描いた日本語による唯一の書物である。
モラヴィア出身のユダヤ人として生まれたクラウスは、1899年にウィーンで評論誌『炬火(Die Fackel)』を創刊する。
ヨーロッパがやがて世界大戦に向かう激動の時期を迎える中、クラウスは編集者としての役割を越え、1911年末以降は『炬火』をたった一人で編集・執筆する個人誌に変貌させていった。
そうして権力や社会や文化の堕落・腐敗に鋭い批判を突きつけていった『炬火』は常に毀誉褒貶の対象であり続けることになる。
また、クラウスは1910年から定期的に朗読会を開催し、自身のものを含めたさまざまな作品を聴衆の前で読む企てを始める。
この会は没年まで実に700回に及んで行われ、とりわけ圧倒的な支持を寄せた若者たちに深い影響を与えた。
そして、いよいよ大戦が間近に迫る状況の中、クラウスは反戦劇『人類最期の日々』の執筆に邁進し始める。
全5幕219場、登場人物は600人以上に及び、上演すれば10日以上を要すると著者自身が言うこの気宇壮大な戯曲は、皇帝、将軍、文学者、新聞記者、政治家、官僚、娼婦、闇商人、町の遊び人に至るまで、ありとあらゆる種類の人間の言葉を新聞・雑誌などから縦横無尽に引用して織りなされる作品である。
のちに同じ引用の織物による書物を志したヴァルター・ベンヤミンは、クラウスを深く敬愛していたことが知られる。
ベンヤミンのみならず、エリアス・カネッティも、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインも、クラウスの崇拝者だった。
世紀末から世界大戦に向かう時期のヨーロッパを語る上で、クラウスは決して無視できない存在であることは間違いない。
著者が深い思い入れと情熱を注いだ本書は、この知られざる巨人の生涯を鮮やかに浮かび上がらせる。
激動する世界の中で堕落と不安が蔓延するとき、メディアは、そして〈ことば〉はいかなる力をもちうるのか。
この根源的な問いに、まさに身をもって答えようとした巨人に触れるべき時が、今、訪れている。

目次

1 生い立ち
2 世紀末ウィーン
3 『炬火』年代記
4 『黒魔術による世界の没落』
5 ことばと戦争
6 一〇六五通の恋文
7 「ゴロツキ、出ていけ!」
8 ことばとナチズム
9 半世紀遅れの「追憶の書」

商品詳細

シリーズ名
講談社学術文庫 2331
出版社名
講談社
対象年齢
一般
フォーマット
文庫

注意事項

本の帯に関して
帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。
版・表紙について
版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。

あなたへのおすすめ