文化財の併合 フランス革命とナポレオン

服部春彦/著

発売日:2015年6月

  • 文化財の併合 フランス革命とナポレオン
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ISBN
978-4-86285-211-3
著者情報
服部 春彦(ハットリ ハルヒコ)
1934年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学文学部教授、京都橘女子大学文学部教授などを経て、京都大学名誉教授。フランス近代史専攻。文学博士

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商品説明

18世紀末から19世紀初めのフランス革命・ナポレオン時代、フランスは近隣のネーデルラント、イタリア、ドイツなどから夥しい数の美術品、学術資料など文化財を収奪し、それらを首都パリに集めた。この収奪は軍事的圧力の下に行われ、「自由の国フランス」こそは全世界の貴重な美術品が本来存在すべき場所であるという、革命のイデオロギーによって正当化された。第1部では、文化財の収奪の過程を跡づけ、その実態を解明するとともに、収奪を正当化する様々な言説を明らかにする。第2部では、収奪された絵画と彫刻作品が、フランスでどのように活用されたのか、新設のルーヴル美術館における公開展示を中心に考察する。さらにナポレオン失脚後の美術品の旧所有国への返還について、双方の思惑や駆け引きなど、その経緯と影響を検討する。

18世紀末から19世紀初めのフランス革命・ナポレオン時代,フランスは近隣のネーデルラント,イタリア,ドイツなどから夥しい数の美術品,学術資料など文化財を収奪し,それらを首都パリに集めた。この収奪は軍事的圧力の下に行われ,「自由の国フランス」こそは全世界の貴重な美術品が本来存在すべき場所であるという,革命のイデオロギーによって正当化された。
第I部では,文化財の収奪の過程を跡づけ,その実態を解明するとともに,収奪を正当化する様々な言説を明らかにする。
第II部では,収奪された絵画と彫刻作品が,フランスでどのように活用されたのか,新設のルーヴル美術館における公開展示を中心に考察する。さらにナポレオン失脚後の美術品の旧所有国への返還について,双方の思惑や駆け引きなど,その経緯と影響を検討する。
フランス革命・ナポレオン時代の「フランス中心主義」が,文化的にはどのような現象を引き起こしたのか,その実態を文化財の収奪という歴史的事実を通して本格的に明らかにしたわが国初の画期的な業績である。
ナポレオン帝国の崩壊から200年,革命と戦争の陰で見逃されてきた,もう一つの近代に光を投ずる。

目次

はしがき

序 章 研究史の概観と課題の設定
1 はじめに
2 研究史のあらまし
3 フランス革命・ナポレオン研究者の見解とその疑問点
ほか

第I部 文化財併合の展開過程
第1章 戦争と文化財併合の開始――ベルギー・ライン地方・オランダ(1794-95年)
1 最初の押収絵画の到着とバルビエの演説
2 前史――旧体制末期から第1次ベルギー占領期まで
3 文化財の併合を正当化する言説
ほか

第2章 イタリアにおける文化財の収奪(1796-1803年)
1 ナポレオンのイタリア遠征と美術品・学術品の収奪
2 押収品のパリへの輸送
3 イタリア美術品の収奪をめぐる論争
ほか

第3章 ヴィヴァン・ドノンの登場と収奪の新たな波(1806-13年)――ドイツ・オーストリア・スペイン・イタリア
1 ナポレオンの「美術大臣」ドノン
2 ドノンの収奪欲とナポレオンの立場
3 ドノンの押収活動とその「成果」(ベルリンとポツダム/ブラウンシュヴァイク/カッセル/シュヴェリーン/ウィーン/ドノンの押収活動の問題点)
ほか

第II部 フランスにおける収奪美術品の利用
第4章 フランス革命とルーヴル美術館の創設
1 旧体制末期におけるパリの「美術館」
2 革命前フランスの「地方」における「美術館」の形成
3 18世紀ヨーロッパにおける美術品公開の進展
ほか

第5章 ルーヴル美術館と収奪美術品の利用(1)――総裁政府〜執政政府期
1 イタリア絵画の臨時展覧会(1798-1805年)
2 大ギャラリーの再開(1799, 1801年)
3 ドノンの展示戦略
ほか

第6章 ルーヴル美術館と収奪美術品の利用(2)――第一帝政期
1 1805-10年におけるナポレオン美術館の整備
2 1807年のドイツからの戦利品展覧会
3 ドイツからの押収美術品の修復
ほか

終 章 ナポレオン失脚後の美術品の返還
1 1814年における限定された返還
2 1815年における返還の全面化――相手地域別考察(プロイセン/ライン諸都市・北ドイツ諸国・バイエルン・オーストリア/アーヘン大聖堂円柱の返還問題/ベルギーとオランダ/スペイン/北・中部イタリア諸国/サルデーニャ王国/教皇国家)
3 おわりに――若干の補足的考察

総 括

註/参考文献/索引

商品詳細

出版社名
知泉書館
フォーマット
単行本

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