大森荘蔵-哲学の見本
発売日:2015年7月
- ISBN
- 978-4-06-292309-5
- 著者情報
- 野矢 茂樹(ノヤ シゲキ)
1954年、東京に生まれる。東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は哲学
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商品説明
隣の部屋のテーブルは、誰も見ていなくてもある、つまり、知覚されていなくても物はある。私は他人の痛みを痛むことはできない、他人の心のありようは知りえない―物と知覚、他我問題など哲学の根本問題と切り結び、独自の思索を展開した大森荘蔵。「その全身で自らの思索を刻んでいく姿を描き出し」た、哲学の魅力あふれる一冊。
他人にも心があり、その心のありようは、おおむね私と同様である、と常識的には考える。しかし、その考えが正しいと保証してくれる証拠はどこにもない。「他我問題」という、哲学の大テーマである。私に他人の「痛み」がわかるか、他人の痛そうな外見と、私が知っているあの「痛み」の感覚が同じとは限らないではないか。――
大森荘蔵は、このような哲学の大テーマを、独自の思索をかさねて考え続けた。その道筋を、著者は初期の論文から晩年に至るまで、ていねいに追っていく。そこには、哲学することの本質が現れている、という確信がある。
著者は、「はじめに」でこう書く。
「私は、大森荘蔵という一人の哲学者が、その全身で自らの思索を刻んでいく姿を描き出したかった。大森ブランドの哲学製品をショーウインドウの並べ、解説したり値踏みしたりするのではなく、それを作り、壊し、未完成のまま低く呻き声をあげている、その生身の身体を、読者の前に差し出したい。乱暴に言い切ってしまえば、そうして、『哲学ってのはこうやるもんなんだ!』と見得をきりたいのである。」
近代日本の哲学者の思索の本質と魅力を描き出す「再発見 日本の哲学」シリーズ、学術文庫版の第一弾!(「近刊情報」より)
目次
1 「超越」という問題(物と知覚
電子の存在
他我問題
知覚像語の構成)
2 無限集合を生成する言葉(二元論批判
「超越」の正体
知覚因果説への応答
物と知覚の重ね描き)
3 立ち現われ一元論への転回(「心の作用」の否定
知覚と思い
世界そのものが立ち現われる
立ち現われの虚と実)
4 立ち現われの風景(想起と過去
四次元宇宙と有情の世界
重ね描き・無脳論・脳透視
他我の虚想とアニミズム)
5 言語的制作の可能性(語り存在
過去の制作
経験の時間と制作された時間
自我と他我)
商品詳細
- シリーズ名
- 講談社学術文庫 2309 再発見日本の哲学
- 出版社名
- 講談社
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 文庫
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