受難の子ども いじめ・体罰・虐待
発売日:2015年2月
- ISBN
- 978-4-86359-092-2
- 著者情報
- 宮寺 晃夫(ミヤデラ アキオ)
1942年生まれ。1973年東京教育大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。現在、筑波大学名誉教授。専攻は教育哲学
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商品説明
子どもが危ない!気鋭の筆者12名が“具体的事例”を掲げ、社会学、思想史、心理学、教育学、哲学、比較法学などを駆使して多角的に提言。
「いじめ」「体罰」「虐待」と呼ばれる子どもたちの “事件”が後をたたない。その「受難のこどもたち」の根源は普遍的に存在し、誰にでもふりかかる。誰もが加害者になり、被害者になりうる危うい構造のなかにある。個人の問題ではなく、社会全体の大きな問題である。
2011年、滋賀県大津市の中学生が自ら命を絶った。同級生によるいじめを苦にしてのことだった。2012年、大阪市の高校生が自ら命を絶った。部活の顧問の教師による体罰を苦にしてのことだった。2013年、横浜市の雑木林で、6歳の女の子の遺体が発見された。母親の交際相手による虐待で死亡し、遺棄された。どうすれば「受難の子どもたち」を守ることができるのか。
立場も考えも違う12人の執筆者が立ち上がった。苦しみに耐えている「受難の子どもたち」の背景を分析し、乗り越えるために、分かりやすく「具体的事例」を掲げ、社会学、思想史、心理学、教育学、哲学、比較法学などを駆使して、多角的に提言する。
目次
序章 時代と子ども〜「問題行動」と正しく向き合うために
1 「問題行動」を定義し直す
2 ともに向き合うということ
3 時代をたどり直す
4 親たちはどういう友だちと一緒だったのか
第1部 子どもといじめ
第1章なぜ、いじめは起きてしまうのか
1 「自我」の欲望
2 自己不十全感
ほか
第2章わが子がいじめにあったとき〜親の視点から
1 子どもを守れなかった親の心情
2 学校の役割
ほか
第3章「いじめ」をとおして、学び、つながる
1 学級崩壊といじめの常態化
2 暴力に訴えるのではなく、話し合う関係への修復
ほか
第2部 子どもと体罰
第4章子どものいたずらと罰〜罰なき時代の暴力というアイロニー
1 絵本『もじゃもじゃペーター』
2 「文明化」の進行と忌避される罰
ほか
第5章「暴力のない教育」への法制度改革〜ドイツの事例を中心に
ケヴィンの事例
1 法制度の犠牲からの脱却へ
2 子どもの権利の拡大、 親の権利の縮小の原則
ほか
第6章体罰の思想史〜教師の体罰はなぜ許されないのか
ペスタロッチの事例
1 体罰否定の論理
2 羞恥の罰と自然罰〜ロックとルソー
ほか
第3部 子どもと虐待
第7章子どもの虐待と母親支援
1 児童虐待と背景要因、母親要因
2 母親支援の実際〜考え方と方法
ほか
第8章孤立する母親と児童虐待
1 社会問題としての児童虐待
2 親権と児童虐待
ほか
第9章児童虐待は家庭の問題なのか〜社会の責任を問う
1 家族の変容と自由の増大
2 育児不安と児童虐待の社会問題化
ほか
第4部 子どもの逸脱と排除
第10章女子中学生の逸脱行動〜何が彼女たちを<援交>に誘ったのか
1 「援助交際」に至る動機
2 「援助交際」という手段をとる合理性
ほか
第11章学校に入れない子どもたち〜北京市における「農民工」の教育問題
1 農民工の子どもと、義務教育政策
2 農民工の教育の実態
ほか
第12章「社会的養護」の課題と問題〜土屋敦著『はじき出された子どもたち』を読む
回想
浮浪児と社会的養護
商品詳細
- 出版社名
- 一藝社
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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