アイヌ学入門

瀬川拓郎/著

発売日:2015年2月

  • アイヌ学入門
  • アイヌ学入門
ページ数
311p
ISBN
978-4-06-288304-7
著者情報
瀬川 拓郎(セガワ タクロウ)
1958年、札幌市生まれ。考古学者、アイヌ研究者。岡山大学法文学部史学科卒業。2006年「擦文文化からアイヌ文化における交易適応の研究」で総合研究大学院大学より博士(文学)を取得。現在、旭川市博物館館長

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商品説明

ステレオタイプを覆し、ダイナミックに外の世界と繋がった「海のノマド」としてのアイヌ像を様々なトピックを通じて提示する。

アイヌと聞くと、北海道の大自然の中で自然と共生し、太古以来の平和でエコロジカルな生活を送っていた民族というのが一般的なイメージでしょう。
 しかし、これは歴史的事実を無視した全くの誤解に過ぎません。例えば中国が元の王朝だった時代、元朝は現在の沿海州地方に出兵し、その地でアイヌと戦争をしました。鷲羽やラッコの毛皮など、当時珍重されていた品々を調達するために北海道、樺太から沿海州にまで進出してきたアイヌの人々を排除するためでした。この事例からも窺えるように、中世のアイヌは大交易民族でした。奥州藤原氏が建立した中尊寺金色堂の金もアイヌがもたらしたものだった可能性があるのです。
 著者によれば、アイヌは縄文の伝統を色濃く残す民族です。本州では弥生文化が定着したあとにも従来の縄文の伝統を守り、弥生に同化しなかった人々、それがアイヌだったのです。有名な熊祭りも、縄文の伝統を今に引き継いだものではないかと考えられています。
 また、日本との交流も従来考えられていたよりもずっと緊密でした。アイヌ語で神を意味する「カムイ」が日本語からの借用語であることは有名ですが、それだけに止まらず、様々な面において日本由来の文物を自身の文化に取り入れていったのです。
 本書では、従来のステレオタイプのアイヌ像を覆し、ダイナミックに外の世界と繋がった「海のノマド」としてのアイヌの姿を様々なトピックから提示します。(「近刊情報」より)

目次

序章 アイヌとはどのような人びとか(アイヌの人びととの出会い
アイヌの歴史を掘る ほか)
第1章 縄文―一万年の伝統を継ぐ(孤立するアイヌ語
縄文語との関係 ほか)
第2章 交易―沈黙交易とエスニシティ(武者姿のアイヌ
千島アイヌの奇妙な習俗 ほか)
第3章 伝説―古代ローマからアイヌへ(子どもだましの作り話
古代ローマとアイヌ伝説 ほか)
第4章 呪術―行進する人びとと陰陽道(アイヌの呪術と日本
ケガレと行進呪術 ほか)
第5章 疫病―アイヌの疱瘡神と蘇民将来(アイヌ文化の陰影
アイヌ蘇民将来 ほか)
第6章 祭祀―狩猟民と山の神の農耕儀礼(カムイと神
アイヌの祭祀と古代日本 ほか)
第7章 黄金―アイヌは黄金の民だったか(黄金を知らない黄金島の人びと
渡海する和人の金堀りたち ほか)
第8章 現代―アイヌとして生きる(Aさんへのインタビュー
アイヌの開拓団 ほか)

商品詳細

シリーズ名
講談社現代新書 2304
出版社名
講談社
サイズ
18cm
対象年齢
一般
フォーマット
新書・選書

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