解体と遡行 ハイデガーと形而上学の歴史

村井則夫/著

発売日:2014年11月

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ISBN
978-4-86285-199-4
著者情報
村井 則夫(ムライ ノリオ)
1962年東京に生まれる。上智大学文学部哲学科卒業後、上智大学大学院哲学研究科博士課程満期退学、現在、明星大学人文学部教授

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商品説明

ハイデガーが読み込んだ、前ソクラテス期の哲学者(始源への遡行)から中世のスコラ学・アウグスティヌス(超越論的思考)、そして近世のライプニッツ(振動と分散)、カント(中間領域としての人間)、ヘーゲル(媒介の論理とその彼方)、さらにはフンボルトのドイツ人文主義(媒介としての言語)やニーチェ(地平と遠近法、修辞学・解釈学・文献学)にいたる多くのテクスト解読の現場に降り立って、ハイデガーがどのように原テクストを読み替えて自己の思想の中に取り入れていったのかを、原テキストとの差異とともに考察し、ハイデガー思想誕生の瞬間を解明した画期的な業績。

ハイデガーは2500年以上にわたる古代から現代までの多くの哲学者と対話することにより,独自の思想圏を形成してきた。そこでのテクスト解釈は主著『存在と時間』へと収斂していくが,そこで解決しえなかった課題をさらに展開するために,新たな対話と解釈が試みられ,ハイデガーの思索に独特な相貌を与えていく。
著者はハイデガーが読み込んだ,前ソクラテス期の哲学者(始源への遡行)から中世のスコラ学・アウグスティヌス(超越論的思考),そして近世のライプニッツ(振動と分散),カント(中間領域としての人間),ヘーゲル(媒介の論理とその彼方),さらにはフンボルトのドイツ人文主義(媒介としての言語)やニーチェ(地平と遠近法,修辞学・解釈学・文献学)にいたる多くのテクスト解読の現場に降り立って,ハイデガーがどのように原テクストを読み替えて自己の思想の中に取り入れていったのかを,原テキストとの差異とともに考察し,ハイデガー思想誕生の瞬間を解明した画期的な業績である。
ハイデガーの主題である,思考の起源への遡行,存在論史の解体,哲学史の再構成という多様な問題群が交叉して表出する叙述は,読者を新たな理解へと導くだろう。

目次



第一章 始源への遡行――ハイデガーと前ソクラテス期の哲学者たち
序 終末と始源
一 ハイデガーとギリシア哲学
二 ハイデガーと前ソクラテス期
三 古代ギリシアにおける存在経験と言語経験
四 原初の思索者たち
結語 始源と遡行

第二章 スコラ学からアウグスティヌスへ――初期ハイデガーと中世哲学
序 思考の由来
一 新スコラ学の風土
二 スコラ学の流動化
三 スコラ学の解体と教父思想
四 アウグスティヌスと超越論性
五 実存論的様態論の形成
結語 ドイツ神秘思想と中世末期の知性論

第三章 振動と分散――ハイデガーのライプニッツ解釈をめぐって
序 哲学の迷宮
一 モナドとしての現存在
二 視点性と自己性
三 根拠の次元へ「よりもむしろ」と「存在の彼方」
結語 自由と深淵

第四章 中間領域としての人間――カントの人間学からハイデガーの脱人間学へ
序 人間学の問い
一 「人間学」の背景と位置づけ
二 「人間学」の変遷――カントからドイツ人文主義へ
三 「人間学」からの離脱――ハイデガーのカント解釈
結語 超越論的人間学の課題

第五章 媒介の論理とその彼方――ハイデガーのヘーゲル『精神現象学』解釈をめぐって
序 二つの現象学
一 方法的媒介と知の成立
二 媒介と交叉配列(キアスム)の論理
三 「力」の超越論的作動
四 生命と時間性
五 媒介と否定性
結語 超越論性の痛み

第六章 媒介と差異――ドイツ人文主義とハイデガーの言語論
序 人文主義と媒介の問題
一 言語と超越論性
二 媒体としての言語――フンボルトの言語論
三 媒介と現存在――ハイデガーの言語論
四 媒介から差異へ
結語 差異と裂開

第七章 地平と遠近法――ハイデガーの『ニーチェ』第一巻における地平論の帰趨
序 地平と限界線
一 地平的図式と遠近法
二 地平論と永劫回帰
三 地平と真理
結語 「地平とはさらに別の他なるもの」

第八章 存在の思索と分極の力学――ハイデガーとニーチェにおける修辞学・解釈学・文献学
序 ロゴス論の再構成
一 ニーチェにおける文献学・修辞学・解釈学
二 ハイデガーにおける修辞学・解釈学・文献学
三 ロゴス論の極限へ
結語 「として」の文献学へ向けて

初出一覧/索引/欧文目次

商品詳細

出版社名
知泉書館
フォーマット
単行本

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