ジャーナリストの生理学
発売日:2014年12月
- ISBN
- 978-4-06-292273-9
- 著者情報
- バルザック,オノレ・ド(バルザック,オノレド)(Balzac,Honor´e de)
1799‐1850年。フランスの小説家。代表作に『ゴリオ爺さん』ほか多数の“人間喜劇”と呼ばれる作品群を書いた
鹿島 茂(カシマ シゲル)
1949年生まれ。東京大学仏文科卒業。同大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、明治大学教授。19世紀フランスの社会・小説が専門
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商品説明
一九世紀パリで活躍していたジャーナリストと批評家を徹底的に批判する警告の書。作家一流の博物学的分類と透徹した描写によって浮かび上がるジャーナリストの生態とは?今も昔もジャーナリズムは嘘と欺瞞に満ちている。バルザックが示す本書の結論は「もしジャーナリズムが存在していないなら、まちがってもこれを発明してはならない」である。
19世紀のパリで新聞などを舞台に活躍していたジャーナリストと批評家を取り上げ、徹底的に批判する。
昨今、新聞ジャーナリズムの腐敗や堕落が取り沙汰されているが、本書を読めば、新聞というものが今も昔も何も変わっていないことに驚かされる。バルザックは『役人の生理学』(講談社学術文庫)と同様の手法を用いて、風刺に満ちた分類を施す。ここで対象にされたのは「政治ジャーナリスト属」と「批評家属」である。本書は「ジャーナリズムの生理学」にほかならない。
「政治ジャーナリスト属」のうち「信念を持つ著述家」には「セイド(狂信者)」というやつらがいる。「ひたすら信じ、常に熱狂している」セイドたちを「人類のためとあらばいつでも身を犠牲にする覚悟でいるのである」と揶揄する言葉は、今も完全に有効である。
このように、微に入り細を穿つ文章の数々は、豊富に収録された当時の図版と相俟って、さながら「19世紀ジャーナリスト群像」を織りなしていると言ってよい。達意の訳文で楽しみながら読める本書は、今こそジャーナリストが読むべきものだろう。
本書の「結論」には、次のような「公理」が掲げられている。「もしジャーナリズムが存在していないなら、まちがってもこれを発明してはならない」。では、すでに発明されてしまっていたとしたら? その問いに対する回答は、冒頭の「緒言」に記されている。「ジャーナリズムの息の根を止めるのは不可能ではない。一民族を亡ぼす時と同様、自由を与えさえすればよい」。(「近刊情報」より)
目次
第1の属 政治ジャーナリスト(新聞記者
政治家兼新聞記者
風刺攻撃文作者
空疎論者(時に通俗解説者とも呼ばれる)
大臣亡者の政治評論家 ほか)
第2の属 批評家(由緒正しい批評家
ブロンドの若手批評家
大批評家
学芸欄担当者
小新聞記者)
結論
商品詳細
- シリーズ名
- 講談社学術文庫 2273
- 出版社名
- 講談社
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 文庫
- 原題
- 原タイトル:Monographie de la presse parisienne
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