おだまり、ローズ: 子爵夫人付きメイドの回想

  • おだまり、ローズ: 子爵夫人付きメイドの回想
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ISBN
978-4-560-08381-9
著者情報
ハリソン,ロジーナ(ハリソン,ロジーナ)(Harrison,Rosina)
1899年イギリス、ヨークシャーに、石工の父と洗濯メイドの母の長女として生まれる。1918年、18歳でお屋敷の令嬢付きメイドとしてキャリアをスタート、1928年にアスター子爵家の令嬢付きメイドとなり、同年、子爵夫人ナンシー付きメイドに昇格する。以後35年にわたってアスター家に仕えた。1975年に『おだまり、ローズ―子爵夫人付きメイドの回想』を刊行、1989年没

新井 潤美(アライ メグミ)
東京大学大学院博士課程満期退学(比較文学比較文化専攻)上智大学文学部教授

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商品説明

笑いと感動で描く、お屋敷の内側、型破りな貴婦人と型破りなメイドの35年間。20世紀前半、「古き良きイギリス」最後の時代のお屋敷を内側から描いた、すぐれた一次史料であると同時に映画のようにドラマチックで感動的な半生記。

大富豪のアスター子爵夫人は才色兼備な社交界の花形で英国初の女性下院議員、おまけにとってもエキセントリック! 型破りな貴婦人に仕えた型破りなメイドの、笑いと涙の35年間。

「お持ちの装身具のなかでもとくに貴重な品は、どれも実際に身につけようとすると高くつきました。銀行から持ちだされた瞬間から銀行に戻されるまでのあいだ、余分に保険料がかかるからです。もっとも奥様はそんなことはどこ吹く風。高価な装身具をつけるのが大好きで、わたしの好みから言うと、たくさんつけすぎることもしょっちゅうでした。くるりと向き直って「どうかしら、ローズ?」とおっしゃる奥様に、わたしは「おや、それっぽっちでよろしいんですか、奥様?」と応じ、毎度おなじみの「おだまり、ローズ! 」のひとことをちょうだいしたものです。」(本文より)

著者は1899年生まれ。庶民の若い女性の常で、学校を卒業後はメイド奉公に出ることになるが、当時の庶民には不可能ともいえる、旅行がしてみたいという夢をいだいていた。娘の賢さを知る母親は、メイドとしては格上の「お屋敷の女主人付きメイド」になれば、お供をして旅行ができると教える。ローズは「女主人付き」の下位ポストである「令嬢付き」メイドとしてキャリアをスタートし、キャリアアップの結果アスター家へやってくる。
ナンシー・アスター(夫はアメリカの大富豪アスター一族出身でプリマス市長)は才色兼備な社交界の花形。イギリス初の女性下院議員になり、内外の王族・文人・政治家と交流が深い一方、エキセントリックな性格でメイドが居つかない女主人であった。ローズは雇用主にも臆せず物を言う性格を気に入られ、子爵夫人が亡くなるまで35年間も生活を共にする。そして、雇い主と使用人を超えた特別な信頼関係のなか、第二次大戦中の大空襲や政界を揺るがしたソ連のスパイ事件など、お屋敷のピンチを切り抜けていく。
映画のようにドラマチックで、笑いと感動が満載。イギリスの使用人もの回想録の決定版、ついに邦訳!

目次

1 子供時代
2 いざお屋敷奉公に
3 アスター家との出会い
4 レディ・アスターとわたしの仕事
5 わたしが仕事になじむまで
6 おもてなしは盛大に
7 アスター家の人々
8 戦争中の一家族
9 叶えられた念願
10 宗教と政治
11 最後の数年間

商品詳細

出版社名
白水社
対象年齢
一般
フォーマット
単行本
原題
原タイトル:THE LADY’S MAID

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