解釈学と批判 古典文献学の精髄
発売日:2014年5月
- ISBN
- 978-4-86285-186-4
- 著者情報
- 安酸 敏眞(ヤスカタ トシマサ)
1952年生まれ。京都大学大学院博士課程およびヴァンダービルト大学大学院博士課程修了。Ph.D.、京都大学博士(文学)。現在、北海学園大学人文学部教授
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商品説明
古典文献学者アウグスト・ベーク(1785‐1867)は1809年から65年までの56年間にわたり、主にベルリン大学で文献学のエンツィクロペディーの講義を行った。文献学的学問体系を詳述した講義ノートが死後に出版され、本書ではその総論的な部分を中心に訳出した。ベークが遂行した“認識されたものの認識”としての古典文献学は、言語的モデルから歴史的モデルへの転換を意味し、人間と世界への歴史性に対する深い洞察に根ざしている。人文学研究者の基本文献であるとともに、村岡典嗣の日本思想史研究の方法論に決定的な影響を与えたものとして思想史研究者の必読文献となろう。
本書は中期と後期の東方教父を代表するニュッサのグレゴリオス(335頃-394)と証聖者マクシモス(580頃-662)による6つの古典作品と初期の修道者の記録『砂漠の師父の言葉』から主要部分を編集,東方教父と東方キリスト教の伝統を紹介する詞華集である。
東方・ギリシア教父と西方・ラテン教父の伝統は,2世紀から8世紀半ばにわたり,ヘブライ・キリスト教が古代ギリシア思想を受容,超克することにより形成され,ヨーロッパ世界の源泉となった。
東方教父にあっては,修道と学問が渾然一体のものとして営まれ,神ヤハウェの本質は不可知で超越そのものであり,ただ万物に及ぶ神の働きエネルゲイアを通して経験され知られるに過ぎない。この本質と働きとの峻別こそ,東方キリスト教の特徴である。神を語る神学と知恵を愛する哲学は一つのものであった。
「イエス・キリストとは,いかなる存在か」という教父たちの問いは,われわれにとっても「人間とは何か,人々の真の交わり・愛とは何か」の問いへと連なる切実な事態である。読者は珠玉の言葉を通して,自己を超えて善き存在へと変容していくアレテー(徳)の可能性と人間の真実の意味を見出すに違いない。
目次
凡例/序言
序論
I 文献学の理念,またはその概念,範囲,最高目的
II とくに文献学に関連してのエンツィクロペディーの概念
III 文献学的学問のエンツィクロペディーについての従来の試み
IV エンツィクロペディーと方法論の関係
V 研究全体の資料と補助手段について――文献目録
VI われわれの計画の草案
第I主要部 文献学的諸学問の形式的理論
〔一般的概観〕
第I部 解釈学の理論
〔解釈学の定義と区分/解釈学の文の文献目録〕
I 文法的解釈
1 個々の言語的諸要素それ自体の意義
2 言語的要素の連関からの語義の規定
II 歴史的解釈
III 個人的解釈
1 文章構成の仕方から個性を規定すること
2 個々の言語的要素についての個人的解釈
IV 種類的解釈
1 文章構成の仕方からジャンルの性格を規定すること
2 ジャンルの性格から言語的要素を解釈すること
第II部 批判の理論
〔批判の定義と区分/批判の文献目録〕
I 文法的批判
古文書学的批判
古文字学の文献
II 歴史的批判
III 個人的批判
IV 種類的批判
方法論的補遺
古代の文献学的再構成
解説 あとがき/索引
商品詳細
- 出版社名
- 知泉書館
- フォーマット
- 単行本
- 原題
- 原タイトル:Encyklopadie und Methodologie der philologischen Wissenschaftenの抄訳
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