不均衡という病 フランスの変容1980-2010
エマニュエル・トッド/〔著〕 エルヴェ・ル・ブラーズ/〔著〕 石崎晴己/訳
発売日:2014年3月
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商品説明
『最後の転落』『帝国以後』でソ連の崩壊や米国の金融破綻を予言したエマニュエル・トッドが、最新の地図作成技術による120枚のカラー地図により、現在のフランスがかかっている「病」――自由主義的・平等主義的核心部の衰退と周縁部の台頭による、複数の人類学的・宗教的空間の均衡の破綻――を指摘。
フランスは気分が優れない。この不快感がいったい何なのかを理解するために、われわれはフランスを、最新の地図作成技術というスキャナーにかけてみた。そこで得られた120枚の地図のお陰で、フランスの風俗慣習の多様性が絶えず再生するさまを観察することが可能になったのである。
1980年から2010年までの間、フランスの国土の中で起こった加速化された社会の変容は、奇妙なことに、場所の記憶によって誘導された。教育水準の上昇、女性の解放、結婚の大転換、出生率、工業の危機、移民、社会階層の変貌、不平等、失業、学校絡みの難問、政治の大変動……これらすべての変化は、昔からの人類学的・宗教的空間を、再発見するなり再生させるなりして、尊重している。それらを検討するなら、以下のような診断が可能となる。わが国は、それを構成する複数の人類学的・宗教的空間の間の均衡がここに来て新たに破綻したという病にかかっているのだ、と。フランス大革命をなしとげた、自由主義的・平等主義的なフランスの核心部は、弱まっている。かつては階層序列の観念に忠実で、しばしばカトリックの伝統に棹さしていたフランス周縁部が、いまや支配的となって行く。わが国の指導者たちは、彼ら自身の国の深層の作動様態に全く無知であるがゆえに、不適応な政策によって、フランスの症状をさらに悪化させているのである。
商品詳細
- 出版社名
- 藤原書店
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
- 原題
- 原タイトル:LE MYSTERE FRANCAIS
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