ローマ五賢帝 「輝ける世紀」の虚像と実像
発売日:2014年1月
- ISBN
- 978-4-06-292215-9
- 著者情報
- 南川 高志(ミナミカワ タカシ)
1955年三重県生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。京都大学博士(文学)。専攻は古代ローマ史。現在、京都大学大学院文学研究科教授
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商品説明
紀元九六年、ネルウァ帝の即位に始まった「五賢帝時代」。ローマ帝国の最盛期とされるこの約一〇〇年は、しかし、激しい権力抗争の時代でもあった。人々に憎まれた暴君・ハドリアヌスは、いかにしてその名を「賢帝」に連ねたのか。平和と安定の裏に隠された皇帝と元老院議員たちの暗闘を、史料を精査して解き明かす。陰の部分にこそ、繁栄の秘密はある。
紀元96年に即位したネルウァ帝に始まり、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウス、マルクス・アウレリウスの5人の「賢帝」が続いた約100年間は、ローマ帝国の最盛期とされ、イギリスの歴史家ギボンにより「人類が最も幸福だった時代」と呼ばれる。
しかし、たとえばハドリアヌスは、同時代の人々には非常に恐れられ、憎まれた「暴君」だった。また、有徳の「賢帝」を輩出した麗しい制度とされる「養子皇帝制」も、実子にたまたま恵まれなかったことから採用された場当たり的な制度であり、かえってそのために水面下での激しい権力闘争を生じさせてもいた。
著者は、こうした「輝かしい時代」の陰の部分にこそ、この時代が最盛期であった理由を解き明かす秘密がある、という。そして、碑文などの文献史料を手掛かりにして、歴史上の人物の経歴や職歴、親族関係、宗教などの個人情報を詳細に分析する「プロソポグラフィー的研究」により、明るい「平和な時代」のイメージとは相容れない、皇帝と元老たちをはじめとした帝国の政治エリートたちの暗闘を解き明かしていく。1998年刊の講談社現代新書の文庫化。(「近刊情報」より)
目次
プロローグ―人類が最も幸福であった時代
第1章 訪れぬ光―五賢帝時代の始まり
第2章 最良の皇帝―トラヤヌスのローマ帝国
第3章 賢帝か暴君か―ハドリアヌスのローマ帝国
第4章 苦悩する哲学者皇帝―マルクス・アウレリウスのローマ帝国
エピローグ―最盛期のローマ帝国を支えたもの
商品詳細
- シリーズ名
- 講談社学術文庫 2215
- 出版社名
- 講談社
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 文庫
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