面白いけど笑えない中国の話

竹田恒泰/著

発売日:2013年7月

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ISBN
978-4-8284-1717-2
著者情報
竹田 恒泰(タケダ ツネヤス)
作家・慶應義塾大学講師(憲法学)。昭和50年、旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫にあたる。慶應義塾大学法学部卒、専攻は環境学。平成18年に『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)で、第15回山本七平賞を受賞

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商品説明

旧皇族・竹田家に生まれ明治天皇の玄孫にあたる竹田氏が
巧妙な語り口で解説する斬新で新しい中国論!

新聞を毎日15紙は読んでいるという竹田恒泰氏が、
現代中国に関する話題で中国を浮き彫りにする。
なかでも笑ってしまう話が満載!
こんなに中国って国はおかしい?
こんなに中国人ってふざけたことをするの?


死んだ豚1万匹、上海の怪
川の上流、どこから? 誰が? 摘発強化で廃棄か(朝日新聞2013年3月19日)
はい、川を流れる豚さんたち、その後、1万8000匹にまで増えたそうです。あまりにシュールです。このニュースはネット上でも話題を呼びました。記事によると、中国版ツイッターの微博に、こんな書き込みが寄せられている模様です。
「北京では、窓を開ければただでタバコが吸える。上海では蛇口をひねれば豚のスープが飲める」。PM2・5問題に引っかけているわけですね。うまいです。
「(豚は)抗生物質が添加された飼料に不満で、川に飛び込んだ」というつぶやきも。豚さんたちは中国社会の現状を憂い、世をはかなんだのでしょうか?
なかには「死んだ豚がソーセージに加工されて売られなかったのは、中国の進歩だ」などという皮肉めいたつぶやきもあったそうです。ただ、「死んだ豚の中で も、体重25キロ以上に成長したものは、犯罪者集団がブローカーになって売りさばいていたという指摘」もあるそうで、なんだ、結局ソーセージになってん じゃんというゴキゲンなオチがつきます。
しかも「豚どんぶらこ事件」には、さらなる続報が。
この事件は、当局が豚の死骸を取引するヤミ業者を摘発したことと関係があるようです。当局はヤミ業者の一掃に伴い、死んだ豚を無料で回収する行政サービス を始めました。ところが、この制度を利用する養豚業者はほとんどなく、みな豚の死骸を川に投棄したというのです。無料回収制度があるのに、なぜ業者は豚を 投棄したのでしょう。その理由は、東京新聞の取材により明らかになりました。
あまりにアホらしくてコメントする気も削がれますが、せっかく東京新聞がその原因を突き止めたのですから、いちおう、元ソースを示しておきましょう。記事自体は真面目に書かれています。

ヤミ流通消え豚投棄に拍車(東京新聞2013年3月22日)
不法投棄が疑われる浙江省嘉興市を訪ねると、養豚業者は「死骸のヤミ回収業者が摘発され、川への投棄が増えた」と証言した。
二年前は死んだ豚も買ってくれた。一キロ二~三元だった」。豚小屋が点在する嘉興市東部の村で二十日、養豚業の男性が打ち明けた。「昨年から(回収業者が)来なくなり、みんな処分に困って川に捨てる農民も多い」
市東部は豚の一大産地で、年約四百五十万匹を出荷。うち数%は病死し、これまでは死骸を買い取り、食肉やハムなどの加工食品にして流通させるヤミ業者が暗躍していた。〈中略〉
当局は昨年から取り締まりを強化。今月十三日には摘発したヤミ業者四十六人に対して同省内の裁判所が有罪判決(懲役・禁錮五~六年)を下すなど厳罰で臨み始めた。ヤミ業者が姿を消した上、今冬は寒さが厳しく凍死する豚が増え不法投棄に拍車がかかったとみられる。
一方地方政府は「死骸は無料で引き取って処理している」と主張。嘉興市の各所に処理場を設置し、市職員が死骸を回収するという。
なるほど、当局はヤミ業者を摘発したことに対応するため、無料で豚の死骸を回収するサービスを新たに始めたようです。ここから話は佳境に入っていきます。 無料回収があるにもかかわらず、一万匹以上の豚が投棄された理由が、この続きの記事で明らかにされます。ずっこけないように、踏ん張りながら読み進めてく ださい。
地元職員は「不法投棄はあり得ない」と胸を張ったが、処理場の作業員は「ここに来る死骸は、ほんの一部」と耳打ちした。養豚業者には文字が読めない人も多 く、無料処理の対策は周知徹底されていないようだ。この作業員は「政府に頼むには電話代がかかる。近所の川に捨てれば無料だよ」とも話した。
この事件の原因は、なんと1養豚業者のほとんどが文字を読めなかったこと、2養豚業者たちが1本の電話をケチったこと…。皆さん、お分かり頂けたでしょうか。これが中国なのです。
このように、中国では下手にヤミ業者を摘発すると、社会のシステムに歪みが生じて、とんでもない事態が起きることがあるのです。これもまた別の教訓として覚えておきましょう(日本人がこの教訓を得ても何の役にも立ちませんが…)。
中国では、ある悪事を廃しても別の悪事が蔓延る、いわば、どうしようもない国なのです。
「中国人に付けるクスリはない」と言われる所以はここにあります。

目次

第1章 中国社会、不幸せのレシピ
第2章 だから付き合ってはいけないとあれほど…
第3章 中国は次の覇権国家になり得るか?
第4章 とどまることを知らぬ領有権の主張―尖閣問題を中心に
第5章 各国は中国包囲網を敷くべし
第6章 中国共産党の新体制を読む
終章 鼻持ちならない隣人

商品詳細

出版社名
ビジネス社
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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