ゆきのよあけ

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ISBN
978-4-494-00268-9
著者情報
いまむら あしこ(イマムラ アシコ)
今村葦子。1947年生まれ。作品に『ふたつの家のちえ子』(野間児童文芸推奨作品賞/芸術選奨新人賞/坪田譲治文学賞)『良夫とかな子』『あほうどり』(3作で路傍の石幼少年文学賞・いずれも評論社)『かがりちゃん』(野間児童文芸賞・講談社)『ぶな森のキッキ』(絵本にっぽん大賞・童心社)『まつぼっくり公園のふるいブランコ』(ひろすけ童話賞・理論社)他多数

あべ 弘士(アベ ヒロシ)
1948年生まれ。元旭川市旭川動物園飼育係。作品に『あらしのよるに』(講談社出版文化賞絵本賞/産経児童出版文化賞JR賞・講談社)『ゴリラにっき』(小学館児童出版文化賞・小学館)「ハリネズミのプルプル」シリーズ(赤い鳥さし絵賞・文溪堂)他多数

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商品説明

のうさぎの子は、しにものぐるいでゆきをけります。ゆきをけって、けって、けりあげます。いきのつづくかぎりゆきをけり、まえへ、まえへととびだしてゆきます。あしをとめたそのときが、のうさぎの子のいのちのおわりなのです。
【対象】幼児

<絵本ナビ情報 絵本ナビメンバーの声>
 都会の夜はイルミネーションがきれいだ。  澄んだ冬の夜を彩る、今や風物詩といっていい。  恋人たちは愛を語りあい、家族は笑顔にあふれる。仕合せに満ちた季節だ。  でも、森ではちがう。  氷つくような寒さの、一面雪景色におおわれた山の夜はまったくちがう。  小動物たちは冬だといって安心はできない。夜だといって心休まるわけではない。  雪の巣穴にうずくまっている野うさぎの子の夜も。   『あらしのよるに』でさまざまな賞を受賞し、動物絵本で人気の高いあべ弘士さんが絵を担当したこの作品は、さすがあべさんと満足のいく仕上がりだが、それよりもいまむらあしこさんの文がいい。  冬の山の一夜のできごとを、母うさぎをなくして初めての冬を迎える野うさぎの姿を通じて、動物たちが懸命に生きる姿を活写している。  それは都会の夜とはまったく違う。それでいて、生きることの重さを痛切に感じる。  いまむらさんの文章のすごいところは、動物たちの動きを的確に表現している点だ。  たとえば、野うさぎの子の毛づくろいの場面。  「耳を かおのまえに ひっぱり、まえあしで、ていねになでつけます」なんて、まるでそこに野うさぎの小さな鼓動が聞こえそうだ。  だから、夜の雪の森で、野うさぎの子が陸ではきつねから、空からはふくろうに襲われる場面の、胸がどきどきすることといったら、ない。  「あしをとめた そのときが、のうさぎの子の いのちの、おわりなのです」と書かれたら、応援するしかない。  この子を助けてあげて!  くる、くる、きつねが。くる、くる、ふくろうが。  逃げて、野うさぎ! 駆けて、野うさぎ!  子どもたちの声援が聞こえてきそうな絵本。大人だって、夢中になるのだから。  それに加えて、あべさんの絵だ。  なんとか逃げおおせた野うさぎの子の、朝の光にすくっと立つその姿の凛々しいことといったら。  いのちの美しさにちがいない。  都会の冬の夜を彩るイルミネーションはきれいだ。  けれど、命をかけた冬山の夜は、もっと生き生きとしている。ただ、そのことを知らないだけ。  この絵本は、そっと、そんないのちの漲る夜を教えてくれる。(夏の雨さん 50代・埼玉県 )

商品詳細

シリーズ名
絵本・こどものひろば
出版社名
童心社
対象年齢
幼児
フォーマット
単行本

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