放射線被ばくを知っていますか 放射線被ばくの危機管理
発売日:2012年4月
- ISBN
- 978-4-86194-040-8
- 著者情報
- 熊谷 孝三(クマガイ コウゾウ)
広島国際大学教授(工学博士)。2004年3月九州大学大学院工学府エネルギー量子工学博士後期課程修了。第57回保健文化賞、厚生労働大臣表彰、福岡県知事賞、その他の受賞多数
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商品説明
現在、放射線はさまざまな分野で利用されていますが、諸刃の剣のように功過があることはよく知られています。筆者は長年、病院で放射線診療に携わっており、患者の放射線検査やがんの放射線治療などで身近に放射線と関わってきました。人が利益もなく放射線に被ばくするということは有害そのものと考えています。福島第一原発事故と放射線診療で生じる放射線被ばくに対する考え方は全く異なります。原発事故による放射線被ばくは人に利益をもたらすはずもなく、害になるとしか言いようがありません。しかも、外部被ばくと内部被ばくの両方がもたらされ、内部被ばくの問題は深刻です。
一方、放射線診療の場合には患者の病気の発見とその治療を行うために故意に放射線被ばくをさせるのです。その理由は放射線被ばくの有害さよりも患者にもたれされる利益の方がはるかに大きいという考え方に基づいているからです。ただ、この場合には、患者に照射される放射線の被ばく線量には制限がありません。制限すれば、患者の病気の発見や治療に寄与出来ないからです。だからといって、放射線診療に際して患者に際限なく放射線被ばくをさせているわけではありません。医療従事者は最適化や正当化という概念で放射線被ばく線量を最小限に抑えつつ、最大の医療効果がもたらされるように患者の診療を行っているのです。放出される放射線そのものは同じですが、人に有益性があるか、害をもたらすかという点で大きく違っているのです。
このように放射線は用いられ方によって益にも害にもなります。通常の状態では、放射線管理が徹底され、人に益をもたらしていますが、まだ一般の方々は原爆被害の教訓から放射線には良いイメージは持っていないのではないかと思います。また、放射能・放射線の性質や特徴、人体に及ぼす健康影響、身の回りの自然放射線の存在などが正しく理解されているとは言い難い気がします。放射能や放射線の人体の対する影響を正確に判断するには、そのための知識を正しく知る必用があります。
本書は、放射能・放射線について筋道をつけてわかりやすくまとめたものとなっています。
目次
放射線の発見
放射線防護のあけぼの
原子と放射線
放射線の単位と量
身近な放射線
放射線被ばくによる人体影響のメカニズム
人体への放射線影響
低線量の放射線被ばくによる生物学的障害
胎児期への影響
放射線防護の考え方
原子力施設等の防災対策
放射線測定
食材の放射能汚染の検査
放射線被ばくの低減
商品詳細
- 出版社名
- PILAR PRESS
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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