隠遁者,野生人,蛮人 反文明的形象の系譜と近代

片岡大右/著

発売日:2012年3月

  • 隠遁者,野生人,蛮人 反文明的形象の系譜と近代
  • 隠遁者,野生人,蛮人 反文明的形象の系譜と近代
ISBN
978-4-86285-128-4

¥7,700 税込

35 nanacoポイント

35 セブンマイル

セブン-イレブン受取り(送料無料)

発送目安

発売日(発売日以降は当日)~2日で発送

宅配(送料¥550税込)

発送目安

発売日(発売日以降は当日)~2日で発送

交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。

商品説明

反文明的形象の系譜と近代

新世界の出現,啓蒙思想の展開,大革命やナポレオン戦争など波瀾の時代に著作活動をしたシャトーブリアン(1768-1848)の作品を素材に,反文明的な性格をもつ隠遁者,野生人,蛮人の三つの鏡に映った,ヨーロッパの文化と社会の複雑な様相を描き出す野心作。
古代ではギリシア語を解さない人々を蛮人(b?rbaroi)と呼んだが,中世では自然法を理解しない人,近代では都市的習俗に異質な外部世界の人々を蛮人とした。新大陸の住人やゲルマン諸族はどう扱うべきか。
非ポリス的なものがヨーロッパ内部に散在する諸個人として現れるとき,野性的(sauvage, wild)と規定される。アイルランド人は野生人であるというキリスト教社会の内部に存在する野生性をどう捉えられるか。
野生性の体現者として宗教的な隠者の存在。実際に隠遁者たち(solitarii)は森を住処とする都市的習俗を逸脱した人たちであるが,森においても文明との繋がりを保持していた。西ローマ帝国滅亡後,その文化は修道院に保存され,新たな統治者となった蛮人の習俗を穏和にする役割を果たしたのである。
シャトーブリアンは文明の理念を保持しつつ,歴史的起源としての祖先の蛮性を統合し,他方で社会に異質な野生性に見られる魂の卓越性に魅かれた。彼の心の揺曳にヨーロッパ近代の深い陰影が投影される。

目次

序 論

第一部 〈啓蒙〉の転換期における宗教,詩学,文明:『キリスト教精髄』を中心に
第I章 シャトーブリアン,パスカルの不実な弟子
1 パスカルに逆らうシャトーブリアン
2 啓示から夢想へ
3 〈世紀病〉を病むパスカル
第II章 古典主義詩学とシャトーブリアン
1 音楽:恐れと哀れみの悲劇的装置
2 フランス古典主義詩学における美学的二重性
3 シャトーブリアンにおける古典主義詩学の拡張
第III章 〈啓蒙の世紀〉の宗教論とシャトーブリアン
1 『キリスト教精髄』第4 部:キリスト教の文明への奉仕
2 〈啓蒙〉と〈反啓蒙〉におけるキリスト教と文明
3 人口減少問題と野生人
4 野性的なものと蛮的なもの:『歴史研究』におけるギボンの活用

第二部 隠遁者,野生人,蛮人
第I章 二つの予備的考察
1 野生児ピーター:savage と sauvage
2 蛮人としてのアメリカ先住民:〈黄金世紀〉スペインの自然法学的論争
第II章 16〜18世紀フランスにおける野生人と蛮人
1 カニバルと自然法
2 野生的であるとは何か?
3 モラリストと野生人
4 モンテスキューにおける野生人と蛮人
第III章 シャトーブリアンにおける隠遁者,野性人,蛮人
1 蛮人をめぐる論争
2 シャトーブリアンにおけるフランク人:ブーランヴィリエとデュボスの間で
3 シャトーブリアンにおけるガリア人とフランス人
4 「心的野生人」
5 「移動する孤独」

結 論

商品詳細

出版社名
知泉書館
フォーマット
単行本

注意事項

本の帯に関して
帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。
版・表紙について
版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。

あなたへのおすすめ