ヘーゲル・未完の弁証法 「意識の経験の学」としての『精神現象学』の批判的研究
発売日:2012年3月
- ISBN
- 978-4-657-12701-3
- 著者情報
- 黒崎 剛(クロサキ ツヨシ)
1961年埼玉県に生まれる。1983年早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。1988年早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了・文学修士(早稲田大学)。1992年早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。2010年博士(文学)(早稲田大学)。現在、都留文科大学文学部社会学科准教授
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商品説明
ヘーゲルの取り組んだ「問題」が未だ解決されていないなか,古典『精神現象学』の現代的意義を明らかにする。従来の文献学的ヘーゲル研究とは一線を画した意欲作。
「筆者の眼からすれば、『精神現象学』は20世紀欧米哲学の諸理論を先取りすると同時に、その近代主義を清算し、概念把握という論理を提供する書でもある。このキメラのような二重性格を持つ謎めいた著作を、存在知のための方法論を確立する試みとして捉え直し、それを通じて現代の社会認識、すなわち非理性的現実のなかでの理性的認識、あるいは私たちの自己認識を可能にする道につなげていくことが筆者のライフワークである。本書は、そのための第一段階として、『精神現象学』の批判だけをその課題とするものである。」
目次
なぜいま『精神現象学』を読み直すべきなのか―「認識主義」から「存在知」の立場への哲学の転換のために
第1篇 「意識の経験の学」の構想と展開―ヘーゲルによる「思考と存在との同一性」の追求(「意識の経験の学」の正当性とその構想の解明
「無限性」による存在学の基礎付け―対象意識から自己意識への還帰の意義
自己意識の構造と「意識経験学」から「精神の現象学」への変容
理性論における無限性の論理の展開―「無限判断」から推理への転換による「観察者の立場」の克服)
第2篇 「精神の現象学」としての意識経験学の完成(「精神」論―近代社会システムの意識経験学
「絶対知」―「相互承認」によって意識と対象との対立を解決する試みとその帰結
ヘーゲル哲学の原理の完成―「弁証法」と「絶対精神」の論理)
第3篇 『精神現象学』とヘーゲル弁証法の解明と諸解釈(最終考察―ヘーゲルの「精神の弁証法」はなぜ社会認識の方法論として破綻したか
『精神現象学』はどのように読まれてきたのか―六つの解釈類型に基づいて)
総括と展望 「意識経験学」の再興と「弁証法」の完成に向けて
商品詳細
- シリーズ名
- 早稲田大学学術叢書 21
- 出版社名
- 早稲田大学出版部
- フォーマット
- 単行本
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