高度経済成長期の文学

石川巧/著

発売日:2012年2月

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ISBN
978-4-89476-597-9
著者情報
石川 巧(イシカワ タクミ)
1963年、秋田県生まれ。立教大学大学院博士後期課程満期退学。専攻は日本近代文学。山口大学専任講師、助教授、九州大学大学院助教授を経て、立教大学教授

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商品説明

高度経済成長期の祝祭的な高揚感は、戦後日本の問題を〈忘却〉させ、〈記憶〉の再構成を促した。「やさしさ」が価値となり、モラトリアム感覚が蔓延した。本書では、この時代を近代の分節点と規定し、知性・大衆・愛欲・事件・教化という五つの概念を用いつつ、柴田翔、庄司薫、大江健三郎、川上宗薫、松本清張、吉川英治、三島由紀夫などの文学を読み解くとともに、万博、同棲ブーム、吉永小百合の表象といったトピックに迫った。

目次

第1章 知性―学生小説の変容(モラトリアム文学のはじまり―柴田翔『されどわれらが日々―』論
“知性”の変容―庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』論
子規との対話―大江健三郎「他人の足」論)
第2章 大衆―身につまされる文学(原爆とエロス―川上宗薫の自伝的小説をめぐって
“金の卵”たちへのエール―松本清張『半生の記』を読む
戯画としての合戦―吉川英治『私本太平記』論)
第3章 欲望―愛欲の光景(妻たちの性愛―川端文学の水脈
悶々とする日々への復讐―清張ミステリーの女たち
同棲小説論―アパートのある風景)
第4章 事件―終末の記憶(三島由紀夫の死をめぐる一考察―『川端康成/三島由紀夫往復書簡』を読む
万博と文学―“人類”が主語になるとき
吉永小百合という記号―〈夢千代日記〉を読む)
第5章 教化―教材化される文学(“私”探しの文学―太宰治の読まれ方
ヒューマニズムとコスモポリタニズム―教育言説のなかの有島武郎
詩の反逆―辻征夫論)

商品詳細

シリーズ名
ひつじ研究叢書 文学編4
出版社名
ひつじ書房
フォーマット
単行本

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