兜太百句を読む。
発売日:2011年4月
- ページ数
- 150p
- ISBN
- 978-4-7814-0347-2
- 著者情報
- 金子 兜太(カネコ トウタ)
1919(1句1句)年生。秩父に育つ。19歳のとき1年先輩の出澤珊太郎と出会い、俳句に熱中、加藤楸邨を師とす。戦時トラック島にあり。戦後、同人誌「海程」創刊(後、主宰に)。小林一茶、種田山頭火に親しむ。句集『両神』で第11回詩歌文学館賞、句集『東国抄』で第36回蛇笏賞、句集『日常』で第51回毎日芸術賞特別賞・第2回小野市詩歌文学館賞を受賞
池田 澄子(イケダ スミコ)
1936年3月25日、鎌倉市生れ。新潟で育つ。堀井鶏主宰「群島」を経て、三橋敏雄に師事。所属・「船団」「豈」「面」
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商品説明
◆百句他解シリーズ1・兜太百句
金子兜太と池田澄子の夢の対談が実現!
33句目:果樹園がシヤツ一枚の俺の孤島
池田:この果樹園というのは杉並区にあったんですって?梨園が。
金子:あったんだ、沓掛町に。五郎という犬を連れて歩いたんだよ。
池田:それを知らなかったときには「果樹園」って言われたら、広い大梨園かな、葡萄園かなとね、いろいろ想像していました。
金子そのとおりです。そこから来る想像の句ですね。
池田それを「孤島」だと言い切った。
金子:これは割合に山口誓子が「多」としてくれた句です。あの人は褒めないからね、めったに。それが、多としてくれた。
池田:そうですか。のちの『詩経國風』にも「果樹園」が出てきます。「果樹園に肉体じわじわずきずき老ゆ」です。「俺の孤島」っていうのはとっても若くて、「孤島」と言いながら華麗です。こちらは「老ゆ」です。「じわじわずきずき」に濃い実感が感じられます。この二句の繋がりを面白く思いました。じわじわずきずき老います。人体も果実も。
金子:これはまあ説明のような句ですね。果物を想像してもらえれば。じわじわずきずき老いていくっていう感じ。
◆代表句の他にも池田澄子ならではの句も選出!
金子兜太節も健在で、面白くて勉強になる一冊。
この機会にぜひお求めください!!
目次
白梅や老子無心の旅に住む
日日いらだたし炎天の一角に喇叭鳴る
階下の人も寝る向き同じ蛙の夜
蛾のまなこ赤光なれば海を恋う
曼珠沙華どれも腹出し秩父の子
木曾のなあ木曾の炭馬並び糞る
魚雷の丸胴蜥蜴這い廻りて去りぬ
青草に尿燦燦敵機来る
古手拭蟹のほとりに置きて糞る
被弾のパンの樹島民の赤児泣くあたり〔ほか〕
商品詳細
- シリーズ名
- 百句他解シリーズ 1
- 出版社名
- ふらんす堂
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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