結晶多形の基礎と応用 普及版
発売日:2010年10月
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商品説明
結晶多形は医薬品を始めとするファインケミカル分野で重要な研究課題として注目されている。気体,液体,固体の三態のうちで,明確な構造をもつものは固体だけである。そして,固体の融点は物質に固有な性質であるとして固体物質の確認法として定着している。しかしながら,このことは多形の出現によって覆されてしまっている。つまり,ある化合物の固体状態における性質が一義的ではなく,融点のみならず,密度や溶媒への溶解度,それに昇華圧などの基本的な性質が結晶構造によってことなることが明らかになり,しかも多くの化合物でこの事例が見出された結果,今までは化合物には多形があることを前提として研究開発が行われるようになってきた。
特に医薬品の分野では多形が異なると,異なる物質の扱いを受けるために,特定の多形を安定して生産する技術の開発は必要不可欠である。
本書は,そのような現状を踏まえて,結晶多形現象の基礎的なことがらはもちろんのこと,多形の制御・予測・スクリーニングといった研究成果,多形間の転移現象と速度を実例にもとづいて解説する構成とした。さらに,医薬品を中心とする開発の実例を紹介するとともに,これまでに見出されている結晶多形の報告例を整理し,データベースの構築を試みた。このために,大学や企業における結晶多形の研究者の協力を得るとともに,情報の提供をいただき,従来の類書にない充実した内容のものが出来上がったと自負している。
本書が結晶多形の研究・開発の一層の発展に貢献できることを念願している。
2005年8月 東京農工大学大学院 教授 松岡正邦
目次
結晶多形現象の理論編(結晶と多形―序論
結晶多形現象の展開 ほか)
結晶多形現象の操作・実験編(結晶化操作の基礎
結晶多形の理論的な背景:実験と測定法 ほか)
結晶多形間の転移編(多形間の転移機構と転移速度論
転移の制御)
結晶多形の応用・実例編(炭酸カルシウムにおける結晶多形の工業的応用
医薬品における結晶多形研究の実例 ほか)
結晶多形のデータベース編(各種化合物の多形現象に関する情報
結晶多形を扱った文献の整理)
商品詳細
- シリーズ名
- 〔CMCテクニカルライブラリー〕 371 ファインケミカルシリーズ
- 出版社名
- シーエムシー出版
- フォーマット
- 単行本
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