精神科看護 37-10

発売日:2010年9月

  • 精神科看護 37-10
  • 精神科看護 37-10
ISBN
978-4-86294-121-3

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商品説明

私は,古い人間なので「語り」(ナラティヴ)という言葉を聞くと,すぐに「精神科看護とは何か」という原点について考えてしまう。そして,なぜかブラックホールに引きずり込まれるような感覚にとらわれてしまう。精神科病院に勤務していたころの思いが鮮明に蘇る。そのころ,「病者が語る病いの物語」がいかに重要であるのか,ある精神科医に教えられたことがあった。そして,患者さんの思いの根源や人生の一部に触れるにはどうしたらよいのかを考えつづけたことがある。
  精神科看護において「語り」を言い換えるとすれば,誰もが「傾聴」「共感」「受容」を思い浮かべるだろう。その言葉がいかに重要であるのかもよく理解している。しかし,病棟の機能分化や看護のマニュアル化,そして評価・費用対効果などの精神科病院の現状は,「語りを聴く」ことを不可能にしてはいないだろうか。
  私が所属している訪問看護の現場では,スタッフがいきいきと利用者さんのエピソードを語ってくれている。それらはひょっとしたら,画一的な看護やルーチン業務では聞き出せないものなのかもしれない。そして,その「語り」は,訪問看護師自身の新たな成長や変化につながっていくことを実感している。
  今回の特集では,忘れられない患者さんの「語り」を経験した筆者たちの真摯な態度,熱い思いが表現され,深い内容となった。
NPO法人多摩在宅支援センター円 寺田悦子

目次

いま,あらためて「語り」を聴く
・「聞えない声」はどこに届くのか?―精神科看護における「語り」について
・その背景にあるもの ―患者の「語り」と町のエスノグラフィー
・「語り」と「記述」
・座談会:「語り」がもたらすもの―「他者」に向けて語り,自分と向きあう中で

【TOPICS】
・精神科看護の現在と未来を共有する
・プロフェッショナル・コンサルティング-リソースナースの問題解決能力を高めるフレームワーク思考① 「問題解決のフレームワーク」をインストールしよう

【連載】
・ヴンダーカンマー⑦ いまは心静かに
・ケア百物語 第11話 「砂を食べさせられる気持ちになるかもよ」
・開放観察について考えよう② ディベート誌上再現①
・バクダン娘まかり通る!⑦ あのころ君は若かった②
・看護場面の再構成による臨床指導⑦ 看護者としての対応とは
・タンデムの伴走者⑦ 働きながら学ぶ①―ディズニーランドの教育
・TUZZY STATION 薬にまつわるエトセトラ⑯ 頓服薬について②―不眠時の指示編
・坂田三允の漂いエッセイ55 やっぱり私は「男脳」
・本との話『地域臨床心理学』
・形なきものとの対話⑦

・NEXT VISION 第14回 日本精神保健・予防学会
・写真館103 石井茂治さん
・クローズアップ 島根県松江市/こなんホスピタル

商品詳細

出版社名
精神看護出版
フォーマット
単行本

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