リズムと抒情の詩学 金時鐘と「短歌的抒情の否定」
発売日:2010年8月
- ページ数
- 398p
- ISBN
- 978-4-903690-59-9
- 著者情報
- 呉 世宗(オ セジョン)
1974年生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)特任研究員
セブン-イレブン受取り(送料無料)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
宅配(送料¥550税込)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。
商品説明
一九七〇年代生まれの在日朝鮮人三世である著者の呉世宗氏は、民族と世代によって私とは二重に隔絶した読者として金時鐘の作品と出会い、長い時間をかけて向き合ってきた。本書を読んでまず打たれるのは、金時鐘のテクストを前にして著者が示す、徹底的に方法的であろうとする態度である。著者は直観的な印象批評を禁欲的なまでに排しつつ、金時鐘を<読む>ための特別な解読装置を、労を厭わず、周到に、緻密に組み立ててゆく。
(鵜飼哲「金時鐘を〈読む〉ということ―呉世宗『リズムと抒情の詩学』のために」より)
金時鐘の長編詩『新潟』における「短歌的抒情の否定」の現れを明らかにするために、「リズム」と「抒情」を主要なキーワードに、一連の関連するテクストを検討。
一見自然な感情の発露と見える「抒情」が、「リズム」概念の議論を通じて形作られたこと。リズムと抒情の近代化が、日清戦争という時代的背景のもと、ナショナリスティックに再編制されていったこと。リズムと抒情が、形式が内容に枠を与え、内容が形式を規定する、というように循環するものとして統合されたこと。以上三つのポイントから、近代的なリズムと抒情は、存在論的に共同体を立ち上げると共に、認識も規制したことを明かし、日本固有な結合の仕方、及びその存在と認識に及ぼす影響力こそが、金時鐘が批判的に捉える「短歌的抒情」であると結論づける、渾身の力作。
目次
序章 金時鐘を“読む”ということ―呉世宗『リズムと抒情の詩学』のために
序章 「短歌的抒情の否定」が目指すもの―「まみれることのない純粋な短歌」から、「垢じまない抒情」へ
第1章 「短歌的抒情」の形成史
第2章 『乳色の雲』から『再訳朝鮮詩集』へ
第3章 小野十三郎と金時鐘
第4章 初期詩篇論―『長篇詩集新潟』に至るまで
第5章 “道”と自己
第6章 意志について
第7章 自己変容を通じた世界の開示―浮上する歴史と他者の生
結論 リズムと抒情の詩学
商品詳細
- 出版社名
- 生活書院
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
- 本の帯に関して
- 帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。 - 版・表紙について
- 版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。